COTI初の大型進化!Hydrogenハードフォーク解説
COTIが初のハードフォーク「Hydrogen」を実施、ネットワークの安定性とセキュリティを強化
COTIというブロックチェーンプラットフォームが、初めてのハードフォーク「Hydrogen(ハイドロジェン)」を実施することになったそうです。今回のアップグレードは、ネットワークの技術基盤やセキュリティ、パフォーマンスの向上を目指しているとのこと。特に企業向けの利用を意識した内容になっているようです。
このアップグレードに伴い、ウォレットやトークン、ネットワーク参加者の切り替え作業は自動で行われるため、ユーザーやノード運営者が特別な対応をする必要はないとCOTI Foundationが発表しています。開発者や企業パートナー、エンドユーザーなど、さまざまなニーズに応えるためにネットワークの設計自体も見直されているみたいですね。
Hydrogenハードフォークの主なポイント
COTIのネットワークは、DAG(有向非巡回グラフ)という仕組みを使っていて、従来のブロックチェーン(例えばイーサリアムのレイヤー1)とは違い、トランザクション同士が直接つながることで並列処理や高い処理能力を実現しているそうです。Coinbaseのデータによると、「Proof of Trust」という独自のコンセンサスメカニズムを採用していて、1秒間に10万件以上のトランザクション処理が可能だとか。
今回のHydrogenハードフォークでは、プロトコルレベルでの改良がいくつか行われ、ネットワークの安定性や暗号技術の強化、長期的なメンテナンス性の向上が図られているようです。2025年初頭に実施された包括的な監査で指摘された、MPC(マルチパーティ計算)やgcEVMといった部分の改善も含まれているとのこと。
具体的には、MPCフレームワークに新しいファイル管理技術が導入され、安全性がアップ。また、暗号的なランダム化やメモリ管理の強化も行われているそうです。ハードフォーク後は、ユーザーがメモリ内の機密データを削除できるようになり、プライバシー保護やセキュリティリスクの低減につながると説明されています。
さらに、ネットワークが混雑しているときの接続管理も改善され、トラフィックが多い状況でも信頼性が高まるようになったそうです。
gcEVMプロトコルの改良
Hydrogenでは、gcEVMプロトコル層にも手が加えられていて、プロトコルの検証がより厳格になったり、オペコード実行時のエラー処理やブロック処理の効率化が進められているとのこと。これによって、COTIネットワーク全体の信頼性やセキュリティがさらに高まるとされています。
なお、ノード運営者はすでに最新バージョンにアップデート済みで、今回の移行によるネットワークの停止やユーザー資産への影響はないとCOTIは説明しています。
COTIリワード・ロイヤリティエコシステムの拡大
ちょうど3週間前にCOTI Earnという新しいロイヤリティプログラムが始まったばかりですが、今回のアップグレードもその流れの一環のようです。COTI Earnは、資産の保有や取引、紹介などのユーザーアクションによって「トークンポイント(TP)」が毎日発行され、ウォレットに自動で付与される仕組み。これらのTPはブロックチェーン上で管理されているため、流動性もあるとされています。
COTI Treasuryで特定の資産(wETH、wBTC、USDC-e、COTI、gCOTIなど)を保有していると、TPを獲得しつつ日々のリワードも受け取れるそうです。参加したい場合は、専用サイトでウォレットを接続するだけでOKとのこと。
今回のHydrogenハードフォークによって、COTIのネットワークやリワードシステムがより強化され、今後の企業利用やユーザー体験の向上につながる可能性があると見られています。気になる方は、公式の発表や最新情報をチェックしてみてください。
