日本銀行が語る 安定コインの未来と銀行連携

こんにちは、みなさん!今日は日本銀行の副総裁、日水良三(ひみの りょうぞう)さんが語った、安定コイン(ステーブルコイン)に関する興味深い話題をシェアしますね。

日水副総裁は、世界の金融環境がどんどん変わっている中で、特に安定コインの存在が重要になってくると考えているようです。彼は、安定コインが将来的には銀行の預金の一部を置き換える可能性があると指摘しています。理由としては、安定コインは決済が速く、手数料が安く、24時間いつでも送金できるという利点があるからです。これは従来の銀行や既存の決済システム(例えば SWIFT や ACH)では難しい部分ですね。

また、日本の大手銀行、三菱 UFJ フィナンシャル・グループ(MUFG)、三井住友銀行(SMBC)、みずほフィナンシャルグループが、すでに円に連動した安定コインの発行や、統一された決済プラットフォームの開発に動いていることも注目ポイントです。これにより、国境を越えた取引がよりスムーズでコストも抑えられることが期待されています。

日水副総裁は、2025年の GZERO サミットで、G20の主要国に対してバーゼル3規制の実施を強く促しました。バーゼル3は銀行のリスク管理を強化する国際的なルールですが、これまで何度も導入が遅れているとのこと。特にシンガポールやEUの一部では、暗号資産や銀行に関する規制の適用が遅れているようです。

日本の金融庁も2025年2月に、安定コインの発行や暗号資産の仲介に関する規制を緩和する改革案を承認しており、国内での新技術の受け入れに前向きな姿勢が見られます。

銀行が安定コインに注目?

実は日本の大手銀行は、米ドルに対抗する形で円連動の安定コイン発行に向けて動き出しています。MUFG、SMBC、みずほの3社が協力して、安定コインの発行と決済プラットフォームの構築を計画中です。MUFGのブロックチェーン基盤「Progmat」がこのプロジェクトの管理を担当するそうです。

さらに、SMBCは暗号資産プロジェクトの Avalanche や Fireblocks と連携し、新たな安定コインの試験運用を2025年末から2026年初頭にかけて行う予定もあるとのこと。

また、Monexグループも円連動の安定コイン発行に関心を示していますが、具体的な計画はまだこれからのようです。一方で、フィンテック企業JPYCが発行する日本初の円連動安定コイン「JPYC」は、すでに金融庁の承認を得ており、正式なデジタル通貨としての展開が期待されています。

こうした動きから、日本の金融界が安定コインを重要な決済手段として捉え始めていることがうかがえます。今後の展開に注目ですね!