Roblox 訴訟で問われる子ども安全問題

みなさん、こんにちは。今回はオンラインゲームプラットフォームの Roblox に関する重要なニュースをお伝えします。

テキサス州司法長官が Roblox を提訴

テキサス州のケン・パクストン司法長官が、子どもの安全面での懸念を理由に Roblox を訴えたと発表しました。パクストン氏は、Roblox が「ピクセル上のペドフィリア(性的搾取者)」を優先し、利益を追求するあまり子どもの安全を軽視していると指摘。プラットフォームが「捕食者の温床」になっていると強く非難しています。

彼は「Roblox のようなプラットフォームが捕食者のためのデジタル遊び場として機能し続けることは許されない」と述べ、子どもたちを守るためにもっと対策を強化すべきだと主張しています。

他州でも同様の訴訟や規制強化が進む

この訴訟はルイジアナ州やケンタッキー州の司法長官によるものに続くもので、カリフォルニア州やペンシルベニア州でも同様のケースが報告されています。Roblox は未成年者がグルーミング(性的搾取のための接近)、露骨なコンテンツ、暴力的・虐待的な内容にさらされるリスクがあるとして、子ども向けの安全対策が不十分だと批判されてきました。

こうした背景から、世界各国で年齢確認を義務付ける法律が強化されており、イギリスの「オンライン安全法」やミシシッピ州の年齢保証法などが施行されています。アリゾナ州やワイオミング州、サウスダコタ州、バージニア州なども同様の規制を検討中です。

Roblox の対応と今後の課題

Roblox はこれまでに、ユーザーの顔写真から年齢を推定するシステムや、コンテンツの成熟度を示すラベル付け、AI を使ったリスク検知、ティーン向けの安全対策、チャットの制限機能など、多数の安全機能を導入しています。また、親が子どもの利用を管理できるコントロール機能も提供しています。

2025年9月時点で、Roblox の日間アクティブユーザー数は約1億5,150万人にのぼります。

一方で、Roblox は今回の訴訟について「業界全体の課題に協力的に取り組む代わりに、誤解や誇張に基づく訴訟を選んだことに失望している」とコメント。子どもの安全に強くコミットしており、他の多くのプラットフォームよりも厳しいポリシーを設けていると主張しています。

今回の件は、オンライン上の子どもたちの安全をどう守るかという非常に重要なテーマを改めて浮き彫りにしています。大規模なユーザーを抱えるプラットフォームだからこそ、より一層の対策が求められているのかもしれませんね。引き続きウォッチしていきたいですね!