ビットコイン 実現損失 急増の背景とは?
みなさん、こんにちは。今回はビットコインの最近の動きについてお伝えします。
ビットコインの実現損失がFTX崩壊以来の大きさに
12月5日、ビットコインは売り圧力により大きく値を下げており、実現損失(実際に損失が確定した取引)が2022年のFTX取引所崩壊以来の急増を見せています。特に短期保有者が大きな影響を受けている一方で、長期保有者は過去の安い価格で買い集めているため、比較的影響は少ないようです。
この実現損失の急増は、FTXの崩壊時に起きた市場の大混乱を思い起こさせます。あの時は1日で世界の暗号資産時価総額が1000億ドル以上も消失しました。FTXの関連企業であるAlameda Researchの資産がFTXのトークン(FTT)に大きく依存していたことが明らかになり、BinanceがFTTを大量に売却したことでトークン価格が1日で80%も下落しました。
弱いマクロ経済指標とインフレ懸念が売りを加速
さらに、米国の労働市場の弱さやインフレに対する懸念がリスク資産全般に重くのしかかっています。ビットコインはナスダックとの相関が高まっており(30日間で0.82)、株式市場の動向に敏感になっている様子です。特に注目されているのは、今後の連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに影響を与える可能性のある個人消費支出(PCE)インフレデータです。予想より悪い結果が出れば、利下げが遅れ、ビットコインの下落が長引くかもしれません。
記事執筆時点でのビットコイン価格は約90,750ドルで、日足で約2.2%の下落となっています。
ビットコインETFの資金流入が減少
また、米国の現物ビットコインETFへの資金流入も鈍化しており、12月5日は1億9600万ドルの純流出となりました。これは3日連続の資金流出で、過去2週間で最大の流出額です。特にブラックロックのIBITファンドが1億1470万ドルの流出で先頭に立ち、フィデリティのFBTCやVanEckのファンドもそれぞれ数千万ドルの流出を記録しています。
週間ベースでは7300万ドルの流出、月間では約28億3300万ドルもの資金がビットコインETFから流出している状況です。
今回の動きは、短期的には売り圧力が強まっているものの、長期的な保有者の動向やマクロ経済の動きが今後の価格に大きく影響しそうです。ビットコインが株式市場の動向に連動しやすくなっている点も注目ポイントですね。引き続きウォッチしていきたいですね!
