DeFi 最新動向と CEX との未来対決
みなさん、こんにちは。今回は DeFi(分散型金融)の最新動向について、SynFutures の共同創業者兼 CEO、レイチェル・リンさんの意見をもとに解説していきます。
DeFi の進化と成熟
2020年の「DeFi サマー」と呼ばれた盛り上がりから数年が経ち、DeFi は単なる実験や過剰なインセンティブに頼った段階を脱し、より堅実な基盤を築いてきました。2023年から2024年の弱気相場で、多くのプロジェクトが淘汰され、真に市場に合ったサービスだけが生き残り、インフラ整備や実際の利用拡大に注力するフェーズに入っています。
分散型取引所(DEX)の進化
中央集権型取引所(CEX)の問題が相次ぐ中、DEX は高速なブロックチェーンや独自のインフラを活用し、ユーザー体験の向上を目指しています。特に、ブロックチェーンの処理速度向上により、完全オンチェーンのオーダーブックが実現可能になり、資本効率や流動性の課題に対応しやすくなりました。従来のプール型 AMM だけでなく、オーダーブックと組み合わせたハイブリッド型の DEX も登場し、スリッページや流動性の深さの問題を軽減しています。
DeFi が市場シェアを拡大
2025年第2四半期には、トップ10の DEX が約 8,760億ドルの現物取引を扱い、前四半期比で25%増加。一方、CEX の現物取引量は28%減少し、両者の取引量比率は過去最低の0.23にまで縮小しました。レンディング分野でも DeFi が急成長しており、Aave は米国の大手銀行40行に匹敵する預金額を持つまでに拡大しています。さらに、Coinbase が Morpho と提携し、ビットコイン担保ローンを DeFi のオンチェーンインフラ経由で提供するなど、DeFi ネイティブな仕組みが広がっています。
規制と信頼の変化
DeFi の成長とともに、暗号資産市場全体で規制の明確化が進んでいます。これにより、イノベーションが海外に流出するのではなく、主要な DeFi プロトコルが規制当局と対話しながら運営する動きが見られます。例えば Uniswap は、DeFi の透明性や自己管理の価値を認めてもらうための政策提言に積極的です。SEC の Binance や Coinbase に対する訴訟があった際には、ユーザーが迅速に DEX に移動し、取引量が一時的に444%も増加したことからも、規制強化がオンチェーン活動の活性化につながっている様子がうかがえます。
中央集権型取引所(CeFi)の対応と課題
DeFi の勢いを無視できなくなった CEX は、自社のプラットフォームにオンチェーンインフラを組み込む動きを見せています。Coinbase は自社のレイヤー2ネットワーク「Base」上の DEX「Aerodrome」を統合し、ユーザーが分散型流動性を利用しやすくしました。しかし、依然として Coinbase が取引の窓口となる形で、完全な分散化とは言い難い面もあります。Binance の BNB Chain も活発ですが、創業者との関係が噂される DEX「Aster」の存在など、分散化の度合いには疑問も残ります。
2024年末時点で DeFi の総ロックバリュー(TVL)は約1,300億ドルに回復し、過去最高に近づいています。デリバティブや資産管理、決済分野では DeFi の透明性や許可不要のアクセスが従来の金融を上回るケースも増えています。一方で、CEX は規制対応の負担が重く、迅速な対応が難しくなっており、Crypto.com や OKX などは米国市場での事業縮小や新規サービスの延期を余儀なくされています。
これからの展望
このままでは、CEX は単に DeFi の機能を真似るだけでは顧客の期待に応えきれず、存在感が薄れていく可能性があります。コミュニティの信頼は「コードで構築されたシステム」へと傾いており、最近の市場回復時には分散型のプラットフォームが資金の大部分を獲得しました。DeFi の時代が本格的に到来し、より強靭でユーザー主体の金融エコシステムが形成されつつあると言えそうです。
以上、レイチェル・リンさんの見解をもとに DeFi の現状と未来をまとめました。DeFi は単なる流行ではなく、着実に金融の主流へと近づいているようです。引き続きウォッチしていきたいですね!
