テスラ 2025 Q3 決算とマスク氏の未来戦略

みなさん、こんにちは。今回はテスラの2025年第3四半期の決算と、イーロン・マスク氏が描く未来のビジョンについてお話しします。

テスラの記録的な販売台数と利益のギャップ

テスラは2025年第3四半期に過去最高の車両販売台数を記録しました。特にアメリカでの連邦政府の電気自動車(EV)税額控除の期限切れ前の駆け込み需要が大きく影響しています。しかし、売上高は21.2億ドルと好調だったものの、利益は前年同期比で37%も減少し、14億ドルにとどまりました。

利益が伸び悩んだ理由の一つは、研究開発費やAI関連の投資、そして約2.4億ドルのリストラ費用がかさんだことにあります。特にAI関連では、6年間続いた「Dojo」スーパーコンピュータプロジェクトの終了も影響しているようです。また、関税の影響もあり、約3億ドルのコスト増となりました。

マスク氏の「ロボット軍団」と自動運転への挑戦

イーロン・マスク氏は、テスラの自動車事業からAIやロボティクスを中心とした新たな事業へとシフトしようとしています。彼は「ロボット軍団」の構築や自動運転車の実現に注力しており、これらが成功すれば、彼に約1兆ドル相当の報酬パッケージが授与される予定です。

しかし、ロボット「Optimus」の開発は順調とは言えず、2026年第1四半期に第3世代の生産を開始する計画ですが、当初の約束から遅れが出ています。マスク氏自身も「Optimusの市場投入は非常に難しい」と認めています。

それでも彼は、Optimusが医療や貧困問題の解決に寄与する可能性を語り、未来への期待を示しています。

今後の展望と課題

テスラは2025年の最終四半期にさらに記録的な販売台数を達成しなければ、2023年や2024年の実績に届かない可能性があります。新たに価格を抑えたモデル3やモデルYの投入が追い風になるかもしれませんが、かつて約束された年率50%の成長には遠い状況です。

また、AIやロボティクス、自動運転車の開発に伴い、2026年の設備投資や人件費も大幅に増加する見込みです。特にAI人材の獲得競争は激化しているようです。

報酬パッケージを巡る株主との攻防

テスラはマスク氏に約1兆ドル相当の株式報酬を与える計画を進めていますが、これに対しては株主の間でも賛否が分かれています。ISSやGlass Lewisといった助言機関は反対を推奨していますが、過去の傾向から承認される可能性が高いと見られています。

マスク氏はこの報酬パッケージが承認されなければテスラを去る可能性を示唆し、投票権の重要性を強調しています。彼は助言機関を「企業テロリスト」と呼び、強い不満を表明しました。

今回の決算とマスク氏の発言からは、テスラが現在の自動車事業と未来のAI・ロボティクス事業の間で大きな転換点にあることがうかがえます。利益面では厳しい状況が続いていますが、マスク氏のビジョンがどこまで実現するのか、今後も注目していきたいですね。引き続きウォッチしていきたいですね!