2025 年 ステーブルコイン市場の急成長解説
みなさん、こんにちは。今日は 2025 年のステーブルコイン市場の動向について、わかりやすく解説していきます。
2025 年、ステーブルコイン市場が大きく成長
2025 年はステーブルコインにとって記録的な年となりました。市場全体の時価総額は 1 月の約 2,050 億ドルから 11 月末には約 3,060 億ドルへと、約 49% も増加しています。これは暗号資産の分析プラットフォーム「DeFi Llama」のデータによるものです。
この急成長の背景には、米国での規制の明確化や欧州の MiCA(暗号資産市場規制)の展開、そして機関投資家の積極的な採用が挙げられます。
ステーブルコインとは?
ステーブルコインは、米ドルやユーロなどの法定通貨と 1 対 1 の価値を保つことを目指したデジタルトークンです。発行者は法定通貨を準備金として保有し、いつでもトークンを現金に交換できることを約束しています。代表的なものに、テザーの USDT(2014 年開始)やサークルの USDC(2018 年開始)があります。
GENIUS Act による米国の規制枠組みの整備
2025 年 7 月、トランプ前大統領が「GENIUS Act(Guiding and Establishing National Innovation for U.S. Stablecoins Act)」に署名し、米国で初めての連邦レベルのステーブルコイン規制枠組みが誕生しました。この法律は 5 月に上院議員ビル・ハガティ氏によって提案され、6 月に上院を通過、7 月に成立しています。
元商品先物取引委員会(CFTC)委員長のティモシー・マサッド氏は、この法律の成立により市場の透明性が高まり、ステーブルコインのリスク軽減に向けた重要な一歩になると述べています。
機関の参入と銀行業免許の取得動向
GENIUS Act の成立前から、ステーブルコインの機関利用は進んでいました。決済大手の Stripe は 5 月に 100 か国以上でステーブルコインの決済対応を発表し、PayPal も 9 月に自社のステーブルコイン PYUSD を Tron や Avalanche ネットワークに拡大しています。
また、USDC 発行元のサークルは 6 月にニューヨーク証券取引所(NYSE)で IPO を果たし、上場初日は取引停止が複数回起こるほどの注目を集めました。
一方で、テザーの USDT は 11 月に S&P グローバル・レーティングから「弱い」と評価されるなど、準備金の構成に関する懸念もあります。特にビットコインを準備金に含めている点が、価格変動リスクを高めると指摘されています。
さらに、Circle、Ripple、Paxos、BitGo、Fidelity(ステーブルコイン発行者ではないが試験的に関与)などの大手は、米通貨監督庁(OCC)から銀行業免許の暫定承認を受けており、これがステーブルコインの主流化を後押ししています。
OCC のジョナサン・V・グールド監督官は、新規参入が消費者や銀行業界、経済にとってプラスになるとコメントしています。
今後の展望
12 月には FDIC(連邦預金保険公社)の代理議長トラビス・ヒル氏が、GENIUS Act に基づく規則の策定作業を開始し、年内に申請枠組みを提案、来年初めには監督基準を示す予定であることを議会に報告しました。これにより、ステーブルコイン発行者の規制環境はさらに整備されていく見込みです。
ステーブルコイン市場は規制の明確化と機関の積極的な参入により、2025 年に大きな成長を遂げたようです。今後も規制動向や新たなサービス展開に注目が集まりそうですね。引き続きウォッチしていきたいですね!
