Web3 普及の壁とは? ETH Denver 最新議論
みなさん、こんにちは。今回は、最近開催された Ethereum の開発者会議「ETH Denver」で話題になった、Web3 とブロックチェーンの現状についての興味深い意見を紹介します。
Web3 は「使いやすい消費者向け製品」をまだ作れていない
ETH Denver の創設者ジョン・パラー氏は、過去10年でブロックチェーンの技術的な基盤は大きく進歩したものの、一般の人が日常的に使いたくなるような製品はほとんど生まれていないと指摘しています。つまり、インフラは整ったけれど、それを活かした「使いやすいアプリケーション」がまだ不足しているということです。
彼は、Web3 の理想は「すべてを分散化すること」だったけれど、実際には分散化によって調整や連携が難しくなり、結果としてユーザー体験が良くないと話しています。例えば、ブロックチェーンは必ずしも安くも速くもなく、使いやすさも Web2 のサービスに劣るため、ユーザーは「便利さ」よりも「理念」を優先して使うことを求められている状況だと述べています。
ユーザー体験で Web2 を超えなければ普及は難しい
また、Aztec Foundation の共同創設者ザック・ウィリアムソン氏も同様の見解を示しています。彼は、一般の人々は「詐欺やギャンブルのイメージ」などで暗号資産に対して強い抵抗感を持っていると指摘。さらに、Web3 のアプリはウォレットの管理や資金の入金など、使い始めるまでのハードルが高く、ユーザー体験が Web2 のサービスに比べて劣っているため、普及が進まないと話しています。
彼は、主流のユーザーが意識的に「Web3 に移行する」というよりは、ブロックチェーン技術が裏側で静かに動いていて、普段使うアプリの中で自然に活用される形が理想だと考えています。つまり、ブロックチェーンが「見えない存在」になることが成功の鍵だというわけです。
今後の展望と課題
パラー氏は、インターネットの初期もプロトコルの話ばかりで、消費者向けのアプリケーションに注目が集まるのは後になってからだったと例えています。AI(人工知能)の技術が進むことで、今の複雑なユーザー体験が改善され、より多くの人が気軽に使えるようになる可能性もあるとのことです。
両者は、現在の市場の低迷を Web3 の開発者にとっての「転換点」と捉え、これからは「本当に価値のある製品づくり」に注力し、世間に悪いイメージを与えている不要な活動を減らすべきだと話しています。
今回の話を聞くと、技術的な基盤は整ってきたものの、まだまだユーザー目線での使いやすさや魅力的な体験を提供する段階には至っていないのかもしれませんね。これからの Web3 がどのように進化していくのか、引き続きウォッチしていきたいですね!
