ビットコイン量子耐性 BIP-361の課題とは

みなさん、こんにちは。今回はビットコインの量子コンピュータ対策に関する最新の提案と、それに対するカルダノ創設者チャールズ・ホスキンソン氏の見解についてお話しします。

ビットコインの量子耐性向上提案「BIP-361」とは?

ビットコインの改善提案「BIP-361」は、将来的に量子コンピュータによる攻撃からビットコインを守るための対策案です。この提案では、量子耐性のない古いアドレスにあるコインを段階的に凍結し、新しい量子耐性アドレスへ移行しなかったコインを保護しようとしています。具体的には、3段階に分けて古い署名方式のコインをブロックし、最終的には移行期限を逃したコインの回復も試みるという内容です。

この提案が実現すれば、ビットコインの供給量の約34%、つまり70万枚以上、約5,360億ドル相当のコインが守られる可能性があります。

ホスキンソン氏の指摘:それでも守れないコインがある

しかし、カルダノの創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏は、この提案だけでは完全な解決にはならないと指摘しています。彼によると、2013年以前に発行された約170万枚、約1,270億ドル相当のビットコインは依然として量子攻撃に対して脆弱なままだということです。

特に注目されるのは、そのうち約110万枚がビットコインの匿名の創設者サトシ・ナカモト氏の保有分とされている点です。これらのコインはBIP-39というシードフレーズを導入する前のものであり、提案の回復フェーズでも救済が難しいとホスキンソン氏は述べています。

ホスキンソン氏の見解とコミュニティへの提案

ホスキンソン氏はBIP-361を「悪い提案ではない」と評価しつつも、ビットコインのコミュニティが新しい技術やガバナンスの仕組みを取り入れることに消極的である点を批判しています。彼はカルダノやポルカドット、テゾスのようにオンチェーンガバナンスを活用すれば、こうした問題にもっと柔軟に対応できるのではないかと提案しています。

また、量子コンピュータによる脅威「Q-Day」が2030年代に迫っていることを踏まえ、早急な対策の必要性を強調しています。

まとめ

今回のビットコイン改善提案は、量子コンピュータの脅威に対して一定の防御策を提供するものですが、すべての古いコインを守ることは難しいという現実も浮き彫りになりました。ホスキンソン氏の指摘は、ブロックチェーンコミュニティ全体が今後どのように技術革新やガバナンスを進めていくかを考える上で重要な示唆を与えているように思えます。

引き続きウォッチしていきたいですね!