トルコ 仮想通貨詐欺事件 CEO死去の真相

みなさん、こんにちは。今回は、トルコの大手仮想通貨取引所「Thodex(トデックス)」の元CEO、ファルク・ファティフ・オゼル氏の死去についてお伝えします。この事件は、仮想通貨業界だけでなく、トルコの法制度にも大きな影響を与えた話題です。

Thodexの約20億ドル規模の詐欺事件とCEOの逃亡

2021年4月21日、Thodexは突然取引と出金を停止し、最初は数日間のメンテナンスと説明されていました。しかし、地元メディアの報道によると、オゼル氏は約20億ドル相当の資金を持ってタイに逃亡したとされ、警察はイスタンブールの取引所オフィスを家宅捜索しました。

その後、トルコ当局は62人を逮捕し、オゼル氏に対しては国際手配(レッドノーティス)を発出。オゼル氏は国外での投資家との会合を理由に逃亡を否定しましたが、2022年8月にアルバニアで拘束され、2023年4月にトルコに送還されました。

裁判と刑罰、そしてオゼル氏の死

トルコに戻ったオゼル氏は、2023年7月に税務関連の書類未提出で短期の刑を受けた後、9月には約1万1千年の懲役刑と500万ドルの罰金を科されました。裁判では自身と家族が無実であると主張していましたが、事件の重大さを示す判決となりました。

オゼル氏はトルコの高警備刑務所で服役していましたが、2023年11月1日に獄中で死亡が確認されました。初期の報告では自殺の可能性が示唆されていますが、調査は継続中です。

なお、この高警備刑務所は政治犯や組織犯罪関係者が収容される場所であり、過去には人権団体から収容環境への懸念も指摘されています。

Thodex事件がトルコの仮想通貨規制に与えた影響

この事件はトルコ政府に大きな衝撃を与え、仮想通貨に対する規制強化のきっかけとなりました。事件直後、トルコ中央銀行は仮想通貨による決済を禁止し、決済サービス提供者が法定通貨から仮想通貨への交換を提供することも制限しました。

一方で、資本市場委員会や金融犯罪調査機関は仮想通貨取引の合法化やマネーロンダリング対策の強化に動き、2024年には消費者保護やライセンス制度を含む新たな法改正が施行されました。

これらの規制強化は、トルコが国際的なマネーロンダリング対策のグレーリストから脱却する狙いもあり、結果的にトルコ国内の仮想通貨市場の成長を後押ししたとも言われています。実際、2024年の報告ではトルコは中東・北アフリカ地域で最も多くの仮想通貨取引が行われている国の一つとなっています。

今回の事件は、仮想通貨のリスクと規制の重要性を改めて浮き彫りにしました。大規模な詐欺事件が起きたことで多くの投資家が被害を受けましたが、その後の法整備が市場の信頼回復に繋がっている側面もあるようです。オゼル氏の死は物議を醸していますが、今後もトルコの仮想通貨業界の動向には注目が集まりそうです。

引き続きウォッチしていきたいですね!