南アフリカ CBDC 計画の最新動向まとめ

みなさん、こんにちは。

南アフリカの中央銀行デジタル通貨(CBDC)計画の見直し

2025年に入り、世界各国で中央銀行発行のデジタル通貨、いわゆる CBDC の導入が一時的に停滞しているようです。南アフリカ準備銀行は、小売向けの CBDC の導入を延期し、代わりに決済システムの近代化や卸売向けのデジタル通貨プロジェクトに注力する方針を示しました。

南アフリカでは成人の約16%が銀行口座を持たず、現金に依存している現状があります。銀行は、より速くて安価なデジタルサービスを提供し、金融機関間の接続性を高めることで、金融包摂を促進しようとしています。小売 CBDC を導入するには、オフラインでも使えることや広く受け入れられること、使いやすいインターフェース、強固なプライバシー保護など、現金の特徴を再現する必要があるとされています。

また、他国でのデジタル通貨の普及が遅れていることもあり、南アフリカは慎重な姿勢を取っているようです。

他国の動向

  • 韓国:韓国銀行は「Project Han River」と呼ばれる CBDC プロジェクトを正式に停止しました。安定コインや民間のデジタル決済サービスの台頭を受け、既存の決済インフラの改善に注力する方針に転換しています。
  • イギリス:イングランド銀行も「デジタルポンド」プロジェクトのペースを落とし、民間の決済ソリューションの方が国家発行のデジタル通貨よりも現実的かもしれないと示唆しています。経済状況の変化を踏まえ、即時の導入よりも慎重な検討を優先しています。
  • 世界的な傾向:OMFIF の2025年の報告によると、世界の中央銀行の約31%が CBDC 計画を遅延または一時停止しています。これは新興国から先進国まで幅広く見られる動きで、CBDC が決済システムの近代化に必ずしも最適解ではないとの見方が広がっているようです。

遅延の背景にある要因

CBDC の導入が遅れている理由としては、安定コインを含む暗号資産の規制がまだ不透明であることが挙げられます。韓国は安定コインの法整備に注力し、イギリスは民間の決済サービスが国家発行のデジタル通貨に代わる可能性を模索しています。

また、経済的なコストや複雑さも無視できません。既存の決済システムが機能している中で、新たな国家デジタル通貨を立ち上げる意義を見極める必要があるという声もあります。さらに、CBDC の利用が国民にどれだけ受け入れられるか不透明で、伝統的な銀行システムに慣れた人々からの抵抗も懸念されています。

世界的な一時停止か、それとも一時的な調整か?

一方で、すべての国が CBDC の開発を止めているわけではありません。特に中東やアフリカの一部の新興市場では、金融包摂を促進する手段として CBDC の開発が加速しています。中国のデジタル人民元の影響もあり、これらの地域では競争が激化しているようです。

しかし、先進国の多くは経済的な影響を再評価したり、安定コインの規制が整うのを待ったりするために、現時点では慎重な姿勢を取っているように見受けられます。

今回の動きは、CBDC がすぐに世界中で普及するわけではなく、各国が自国の状況に合わせて慎重に検討していることを示しているのかもしれませんね。引き続きウォッチしていきたいですね!