銅不足を救う AI×微生物 新技術とは?

みなさん、こんにちは。今日は、今後の銅(カッパー)不足の可能性と、それを解決しようとする新しい技術についてお話しします。

銅の需要と将来の不足リスク

銅はデータセンターや電気自動車など、現代のテクノロジーに欠かせない重要な鉱物です。今後 5 年ほどで銅の需要が急増し、2040 年頃には供給が需要に追いつかず、最大で 25% もの不足が起こるかもしれないと言われています。つまり、今よりも銅の価格がさらに高騰する可能性があるわけです。

AIを活用した銅鉱山開発と新技術の登場

こうした背景から、企業や投資家は銅鉱山の開発に積極的に資金を投入しています。例えば、AI を使ってザンビアの銅鉱床を発見したスタートアップ KoBold は、昨年 5億 3,700 万ドルもの資金調達に成功しました。

さらに、銅の生産効率を上げるために微生物の力を利用する新しいアプローチも注目されています。Transition Metal Solutions というスタートアップは、鉱山に存在する微生物の働きを活性化させる添加物を使い、銅の回収率を 20%〜30% 向上させる技術を開発しました。これは「銅鉱山のためのプロバイオティクス」とも言えるかもしれません。

微生物のコミュニティを活かす新しい方法

従来の方法では、特定の微生物だけを増やそうとする試みが多かったのですが、効果は一時的だったり、ほとんど見られなかったりしました。Transition Metal Solutions の CEO、サーシャ・ミルシュテイン氏によると、微生物は単独で働くのではなく、多様なコミュニティとして機能しているため、特定の菌だけを増やすのは効果的ではないとのことです。

また、鉱石の中にいる微生物の 90%以上はまだよくわかっていない未知の種類で、実験室で再現するのも難しい環境にあります。そこで同社は、鉱山に元々ある無機化合物を使って微生物全体の機能を底上げする方法を採用しています。

実験室での成果と今後の展望

実験室でのテストでは、従来の方法で 60% だった銅の回収率が 90% にまで向上したそうです。実際の鉱山では環境が異なるため効果は少し下がるかもしれませんが、それでも 50%〜70% まで回収率を上げられる可能性があるとのことです。

今後は各鉱山の微生物コミュニティに合わせて添加物をカスタマイズし、さらにデータを集めて予測精度を高めていく計画です。まずは第三者機関による検証を経て、実際の鉱山での大規模な実証実験に進む予定です。

銅鉱山ではまだ多くの銅が鉱石に残ったまま捨てられていると言われています。こうした技術が普及すれば、資源の有効活用につながり、将来の銅不足を緩和できるかもしれませんね。

個人的には、微生物の力を活用するという発想がとても面白いと感じました。資源問題は私たちの生活に直結するテーマなので、こうした技術の進展はぜひ注目していきたいです。引き続きウォッチしていきたいですね!