量子コンピュータが 暗号 を破る日が近い?

みなさん、こんにちは。今回は量子コンピュータが現代の暗号技術を破る可能性について、カリフォルニア工科大学(Caltech)の最新研究をもとに解説します。

量子コンピュータが暗号を破るのに必要なキュービット数が大幅に減少?

これまで、量子コンピュータがRSAや楕円曲線暗号などの現代暗号を破るには、数百万単位のキュービットが必要と考えられてきました。しかし、Caltechの研究チームは、新しい誤り訂正技術を用いた中性原子型の量子コンピュータなら、わずか1万~2万キュービットで同様の処理が可能になるかもしれないと発表しました。

この研究は、Caltech発のスタートアップ「Oratomic」との共同で行われ、レーザーで個々の原子を制御しキュービットとして利用する新しいシステムを提案しています。これにより、Shorのアルゴリズムを実行し、ビットコインなどで使われる公開鍵から秘密鍵を導き出すことが理論上可能になるかもしれません。

誤り訂正の進歩が実用化を加速させる

従来の誤り訂正技術では、1つの論理キュービットを作るのに約1000個の物理キュービットが必要で、これが量子コンピュータの大規模化を難しくしていました。しかし今回の新技術では、このオーバーヘッドが大幅に削減される可能性が示されており、実験室レベルの物理キュービット数もすでに6000を超えるものがあるとのことです。

OratomicのCEOでCaltechの物理学者でもあるドレヴ・ブルヴシュタイン氏は、「量子コンピュータはいつも10年先の技術だと言われてきたが、実際には急速に進歩している」と述べています。

量子耐性暗号への移行が急務に

このような技術の進展は、ビットコインやイーサリアムなどのブロックチェーンだけでなく、インターネット通信やIoT機器、衛星通信など、現代のデジタルインフラ全体に影響を及ぼす可能性があります。そのため、政府や企業は量子コンピュータによる攻撃に耐えうる「ポスト量子暗号」への移行を急いでいます。

ただし、量子コンピュータの大規模化や誤り率の低減など、技術的な課題は依然として多く、実用的な量子コンピュータの完成にはまだ時間がかかるとも言われています。

まとめ

今回のCaltechの研究は、量子コンピュータが暗号を破る能力を持つまでの時間がこれまで考えられていたよりもずっと短くなる可能性を示しています。これは暗号技術の未来にとって大きな意味を持ち、私たちのデジタル社会の安全性を見直すきっかけになるかもしれません。

とはいえ、量子コンピュータの実用化は簡単な道のりではなく、まだ多くの技術的ハードルが存在します。今後もこの分野の動向をしっかりウォッチしていく必要がありそうですね。引き続きウォッチしていきたいですね!