テザー USDT の資産戦略とリスク解説
みなさん、こんにちは。今回は、BitMEX の共同創業者であるアーサー・ヘイズ氏が指摘した、テザー(USDT)の資産運用戦略についての話題をお伝えします。
テザーは金利引き下げに備え、ビットコインと金を増やしている?
ヘイズ氏によると、テザーは連邦準備制度(Fed)が今後利下げを行う局面を見越して、保有資産の中でビットコインや金の割合を増やしているようです。利下げが実施されると、国債などの利回りが下がり、テザーの利息収入が減る一方で、ビットコインや金の価格は上昇する可能性があると考えているとのことです。
実際、テザーの最新の準備金報告書では、約1,810億ドルの資産を保有しており、その多くは現金や流動性の高い証券、国債、レポ取引、マネーマーケット商品などで構成されています。その一方で、約130億ドル分の貴金属、約100億ドル分のビットコイン、140億ドル超の担保付きローンなど、リスクの高い資産も増やしていることがわかります。
リスクも指摘されるテザーの戦略
しかし、ヘイズ氏はこうしたリスク資産の増加が、もしビットコインや金の価格が大きく下落した場合、テザーの資本的余裕を圧迫し、USDT の支払い能力に疑問が再燃する可能性があると警告しています。
実際、S&P グローバル・レーティングは、テザーのリスク資産増加を受けて「弱い」安定性評価を付けており、暗号資産市場のストレスが高まった際に準備金が不足するリスクが高まったと指摘しています。これに対しテザーは、S&P の評価基準は古く、日々の決済規模を反映していないと反論しています。
このように、テザーは今後の金利環境の変化を見据えた大胆な資産運用を行っているようですが、その裏には価格変動リスクも潜んでいることがうかがえます。今後の動向は暗号資産市場全体にも影響を与えそうなので、引き続きウォッチしていきたいですね!
