セイラー氏、再びビットコイン買い増しか?

ビットコインの大口保有企業として有名な「Strategy(ストラテジー)」ですが、創業者のマイケル・セイラー氏が、また新たなビットコイン購入を示唆するような投稿をX(旧Twitter)で行ったようです。最近のビットコイン価格の下落にもかかわらず、次の動きが近いのでは?と一部で話題になっています。

  • セイラー氏は、過去のビットコイン購入タイミングを示したチャートを公開し、「一番大事なオレンジの点は“次”だ」とコメント。これが次の購入を匂わせているのでは?と見られています。
  • 現在、Strategy社は約64万BTC(約710億ドル相当)を保有しており、これはビットコイン全体の3%以上にあたる規模です。
  • ただし、同社のmNAV(時価純資産倍率)は1.3倍程度まで下がっており、株式発行による資金調達が難しくなっている状況もあるようです。

ビットコインの価格は一時11万ドルを割り込む場面もありましたが、直近では4%ほど反発し、11万ドル台を回復しています。ただ、1週間単位では3%ほど下落しているとのこと。

直近のStrategy社によるビットコイン購入は10月13日で、6日から12日にかけて220BTCを追加。平均取得価格は1BTCあたり約12万3,500ドルで、総額2,720万ドルほどだったそうです。資金源は主に同社の優先株式(STRF、STRK、STRD)から調達されたようです。

一方で、Strategy社のmNAVが1.3倍と過去1年で最低水準に落ち込んでいる点も注目されています。mNAVが高いほど新株発行で資金調達しやすいのですが、低いと既存株主の価値が希薄化するリスクもあるため、積極的な買い増しが難しくなる可能性も指摘されています。

また、同社の株価(MSTR)も仮想通貨市場の下落に連動して、過去1か月で約14%、直近5日間で5%以上下落していました。ただ、セイラー氏の投稿後は投資家心理がやや回復し、株価も2%ほど上昇したようです。

今後、Strategy社が再びビットコインを買い増すのか、そしてそれが市場にどんな影響を与えるのか、引き続き注目が集まりそうです。

※本記事は投資アドバイスではありません。内容はあくまで情報提供・教育目的です。