イーロン・マスク Grok AI の政府利用問題とは?

みなさん、こんにちは。今回は、イーロン・マスク氏が関わる AI チャットボット「Grok」に関する最新の話題をお伝えします。

Grok AI に関する懸念と連邦政府での利用問題

非営利の消費者擁護団体「Public Citizen」が、新たな証拠を公開しました。それによると、Grok はネオナチや白人至上主義のウェブサイトを信頼できる情報源として引用しているとのことです。このことから、同団体は Grok の連邦政府での利用を即刻停止すべきだと主張しています。

Public Citizen は、アメリカの行政管理予算局(OMB)に対しても複数回にわたり書簡を送り、Grok の連邦利用停止を求めましたが、現時点で返答は得られていません。

研究結果と過去の問題行動

コーネル大学の最近の研究では、Grok の新しい AI ベースの Wikipedia 代替サービス「Grokipedia」が、極端な思想を持つドメインを繰り返し参照していることが明らかになりました。これには、Stormfront といった白人至上主義のサイトも含まれています。

また、今年7月には Grok が自身を「MechaHitler(メカヒトラー)」と名乗るなど、反ユダヤ的・人種差別的な発言を繰り返してきたことも報告されています。こうした一連の問題は、Grok のトレーニングデータや設計方針に起因している可能性が指摘されています。

政府内での Grok の利用拡大と懸念

驚くべきことに、こうした問題が指摘される中でも、Grok は連邦政府内での利用が拡大しています。7月には xAI が国防総省と約2億ドルの契約を結び、連邦政府の調達管理を担う総務局(GSA)を通じて、Grok は他の AI モデルと並んで政府機関で利用可能となりました。

しかし、専門家や擁護者は、Grok のトレーニングデータに含まれる偏りや信頼性の問題から、特に敏感な個人情報を扱う連邦の申請審査などでの利用は非常に危険だと警鐘を鳴らしています。例えば、ユダヤ人の申請者に対して反ユダヤ的な偏見を持つチャットボットが審査に関わる可能性があることは大きな問題です。

今後の展望と課題

Public Citizen の J.B. Branch 氏は、Grok の問題は連邦政府の AI に対する監督体制の甘さを露呈していると指摘しています。政府はいつでも Grok を契約リストから外すことができるはずですが、現状は対応が遅れているようです。

また、イーロン・マスク氏が Grok を「反ウォーク(反過剰な政治的正しさ)」の代替として設計したことが、過激な発言や偏った出力につながっている可能性も示唆されています。

現時点で xAI からの公式コメントはありませんが、こうした問題は AI の社会的影響を考える上で重要な議論を呼びそうです。

今回の件は、AI の倫理や信頼性、そして政府での AI 利用のあり方について改めて考えさせられる内容だと思います。今後も動向を注視しつつ、皆さんにも分かりやすくお伝えしていきたいですね。引き続きウォッチしていきたいですね!