オーストラリアの暗号通貨犯罪捜査最新情報

みなさん、こんにちは。今回はオーストラリアで行われている大規模な捜査「オペレーション・アイアンサイド」についてお話しします。

オペレーション・アイアンサイドの最新状況

南オーストラリア警察は、先週末に55人の容疑者を逮捕しました。この捜査は、暗号化されたメッセージングアプリ「AN0M」を使った犯罪組織の摘発を目的としたもので、オーストラリア連邦警察とアメリカのFBIが共同で進めています。

今回の逮捕は、オーストラリア最高裁判所が暗号化されたメッセージを証拠として使用できると判断したことを受けてのものです。これにより、薬物取引や銃器の違法取引、共謀など約800件の新たな起訴が追加されました。

また、捜査では暗号資産(仮想通貨)も重要な役割を果たしており、これまでに約3,790万米ドル(約5800万豪ドル)相当の仮想通貨が押収されています。

AN0Mアプリの仕組みと捜査のポイント

AN0Mは、改造された専用の携帯電話にインストールされ、カメラやGPS、ブラウザ機能を排除したシンプルな設計で、犯罪者たちの間で「超安全な通信手段」として広まりました。

しかし、このアプリの暗号化はFBIが秘密裏に管理しており、送信されるメッセージは暗号化される前にコピーされ、法執行機関のサーバーに送られていました。つまり、暗号化自体を破るのではなく、メッセージが暗号化される前に情報を取得していたのです。

オーストラリアでは約1,600台のAN0M端末が使われ、捜査の初期段階で約1,930万件のメッセージが検出されました。

仮想通貨と犯罪の関係、そして社会の反応

ヨーロッパのユーロポールも、犯罪に使われる仮想通貨がますます高度化しており、警察の対応が追いつかない状況だと指摘しています。

オーストラリアでは、政府が規制の整備を進めているものの、国民の約60%が仮想通貨に対して不信感を持っており、そのうち31%は詐欺の懸念を理由に挙げています。

今回のオペレーション・アイアンサイドは、暗号化技術と法執行のせめぎ合いを象徴する事件とも言えそうです。犯罪者が安全だと思って使っていたツールが実は監視されていたという点は、技術の進化とともに捜査手法も変わってきていることを示していますね。引き続きウォッチしていきたいですね!