Fomo が挑む!夢のエンジェル200人資金調達術

みなさん、こんにちは。今回は、消費者向けの仮想通貨取引アプリ「Fomo」の共同創業者、ポール・アーランガーさんとセ・ヨン・パークさんが実践した、ちょっと変わった資金調達の方法についてお話しします。

夢のエンジェル投資家200人に直接アプローチ

Fomoは今年5月にローンチされ、先日、トップクラスのベンチャーキャピタルであるBenchmarkがリードしたシリーズAで1700万ドル(約19億円)の資金調達を発表しました。これは、Benchmarkにとっては珍しい仮想通貨関連の投資案件です。

彼らは一般的なシードラウンドを行う代わりに、「ぜひ投資してほしい」と思う200人のエンジェル投資家リストを作成。両者ともに人気の仮想通貨取引プラットフォームdYdXでの勤務経験があり、その人脈を活用して温かい紹介を得たり、直接電話をかけたりしてアプローチしました。その結果、140人もの夢のエンジェル投資家が出資に応じたそうです。

中にはPolygon LabsのCEOやSolanaの共同創業者、元CoinbaseのCTOで著名なエンジェル投資家も含まれており、かなり豪華な顔ぶれとなっています。もちろん、イーロン・マスク氏には届かなかったそうですが(笑)、ほとんどの人が前向きに検討してくれたとのことです。

「すべての仮想通貨資産を一つのアプリで」

Fomoの特徴は、あらゆるブロックチェーン上の数百万もの仮想通貨資産にアクセスできる「スーパーアプリ」を目指している点です。まだ全ての資産を網羅しているわけではありませんが、6ヶ月以内にはほぼ達成できる見込みだそうです。現在はビットコインやイーサリアム、ソラナなどの主要通貨からミームコイン、アルトコインまで幅広く取引可能です。

さらに、ユーザー同士が友人や尊敬するトレーダーをフォローして取引を見られるソーシャル機能も搭載。将来的には予測市場や債券などの伝統的な金融商品も扱いたいという壮大なビジョンを持っています。

Apple Pay対応で急成長

ローンチから1ヶ月後にApple Pay対応を追加したことで、ユーザーの流入と収益が急増。現在は1週間で約15万ドルの収益、1日あたり300万ドルの取引量を記録しています。取引手数料は0.5%(Solanaは最低0.95ドル)ですが、ブロックチェーンのガス代はユーザー負担なし。これが主要通貨を保有したいユーザーにとって大きな魅力となっているようです。

Benchmarkの慎重な投資判断

Benchmarkは仮想通貨スタートアップへの投資に慎重なことで知られていますが、Fomoの急成長を見てリード投資家のチェタン・プッタグンタ氏がボードメンバーとして参加。今回のシリーズAはBenchmarkが唯一の機関投資家で、残りは既存および新規のエンジェル投資家からの出資です。

資金調達後もFomoは取扱資産を増やし続け、ユーザー数は12万人を超え、1日あたりの取引量は2000万~4000万ドル、収益は15万ドルに達しているとのことです。

今回のFomoの資金調達方法は、単にお金を集めるだけでなく、業界のキーパーソンたちを味方につけるという戦略が功を奏しているように見えます。こうしたネットワークを活かした資金調達は、今後のスタートアップの資金調達の一つのモデルになるかもしれませんね。引き続きウォッチしていきたいですね!