Opera と Celo が目指す 10 億人の金融包摂!

みなさん、こんにちは。今回は、Opera と Celo Foundation が Binance Blockchain Week で発表したパートナーシップ拡大についてお伝えします。

Opera と Celo Foundation のパートナーシップ拡大

Opera と Celo Foundation は、2030年までに10億人に金融包摂を届けることを目指し、低コストのステーブルコイン決済を世界中で普及させるために協力を強化すると発表しました。具体的には、ステーブルコインを裏付けとした決済カードの導入や、リアルワールド資産(RWA)の提供拡大、そして2026年にアジアと南米で共同の Mini App ロードショーを開催する計画が含まれています。

Opera のモバイル担当上級副社長 Jørgen Arnesen 氏は、「どこにいても支払いを受け取り、貯蓄し、送金できる信頼できるステーブルコインウォレットを提供したい」とコメントしています。

MiniPay の成長と新機能

MiniPay は Celo 上に構築されたノンカストディアル(非管理型)ステーブルコインウォレットで、2023年9月のローンチ以来、1100万以上のウォレットがアクティベートされ、3億回以上のトランザクションを処理しています。これにより、Celo はイーサリアムのレイヤー2ネットワークの中で日間アクティブユーザー数トップクラスとなり、70万人のDAUと300万人以上のUSDTユーザーを抱えています。

最近では、ラテンアメリカの大手デジタル決済プラットフォーム Mercado Pago とブラジルの中央銀行運営の即時決済システム PIX を統合し、アルゼンチンとブラジルでステーブルコインからリアルタイム決済へのパイロットを開始。Opera はこの取り組みを世界中に拡大する予定としています。

グローバルなステーブルコイン市場の動向

2026年初頭に予定されている MiniApp ロードショーは、アジアと南米の開発者が活発な地域を中心に、暗号資産の普及をさらに促進する狙いがあります。特にラテンアメリカでは、2022年7月から2023年6月までの間に約1.5兆ドルの暗号取引量が記録されており、ブラジルが3,188億ドルで地域をリードしています。

ブラジルの暗号資産の流通の90%以上がステーブルコイン関連で、ブラジル、アルゼンチン、コロンビアの取引所活動の半数以上がステーブルコインの購入によるものだそうです。

また、CoinGecko のデータによると、ステーブルコイン市場の時価総額は現在3100億ドルを超えていますが、予測市場 Myriad の参加者は、2026年2月までに3600億ドルを超えることはないと見込んでいるようです。

今回の発表は、ステーブルコインを使った決済の利便性向上と普及を目指す動きとして注目されます。特に、地域ごとの決済インフラと連携しながらグローバル展開を進める点は、実際の利用者にとっても大きなメリットが期待できそうです。今後の展開を引き続きウォッチしていきたいですね!