Bending Spoons の 急成長 と 買収 戦略 解説

みなさん、こんにちは。今回は、イタリアの企業 Bending Spoons が最近話題になっている動きについてお伝えします。

Bending Spoons の急成長と戦略

Bending Spoons はこれまであまり注目されていなかったのですが、先月の48時間の間に AOL の買収と 2億7,000万ドルの資金調達を発表し、企業価値が110億ドルにまで跳ね上がりました。これは今年初めの25.5億ドルから大幅な増加です。

この会社は、Evernote や Meetup、Vimeo といった成長が停滞しているテックブランドを買収し、コスト削減や価格改定で収益化を図るという手法で急成長しています。プライベート・エクイティに似ていますが、Bending Spoons はこれらの事業を売却する予定はなく、長期保有を前提にしています。

「ベンチャーゾンビ」買収の潮流

Curious という会社の創業者で CEO の Andrew Dumont 氏は、この「買って直し、長期保有する」戦略が今後ますます増えると考えています。AI ネイティブの新興企業が増える中で、従来のベンチャーキャピタル(VC)支援のソフトウェア企業が相対的に価値を失い、こうした「ベンチャーゾンビ」と呼ばれる停滞企業の買収が注目されているのです。

Dumont 氏は「優良企業」とは、低価格で買収できて素早く収益化できる企業と定義し、これを「買って直し、持ち続ける」モデルで運営しています。彼の会社は2023年に1,600万ドルの資金を調達し、すでに5社を買収。中には17年の歴史がある UserVoice も含まれています。

収益化のポイントと今後の展望

こうした停滞企業は、通常の健全な SaaS スタートアップの4倍の売上評価に比べて、1倍程度の売上で買えることもあり、コスト削減や価格改定で20〜30%の利益率をすぐに達成できるケースもあります。さらに、複数の買収企業で営業やマーケティング、財務などの機能を集約することで効率化を図っています。

Dumont 氏は、VC が利益よりも成長を重視するため、利益を出すことに注力しない傾向があると指摘。一方で、Curious は利益を生み出し、その資金でさらに企業を買収していくサイクルを作っています。今後5年間で50〜75社の買収を目指しており、対象は年間100万〜500万ドルの定期収益を持つ企業です。

ただし、こうした停滞企業を利益化するのは簡単ではなく、多くの労力が必要だとも語っています。

今回の Bending Spoons の動きは、この「ベンチャーゾンビ」買収モデルの有効性を示す一例かもしれません。今後もこうした戦略がどのように広がっていくのか、注目していきたいですね。引き続きウォッチしていきたいですね!