AI が加速する イーサリアムの未来と安全性

みなさん、こんにちは。今回はイーサリアムの共同創設者、ヴィタリック・ブテリン氏が語った人工知能(AI)とイーサリアムの未来についての話題をお届けします。

AIがイーサリアムの開発を加速しつつセキュリティも向上させる可能性

ヴィタリック氏は、AIの活用によってイーサリアムの開発ロードマップが大幅にスピードアップする可能性があると述べています。実際に、ある実験ではAIを使って2030年までのイーサリアムのロードマップを数週間で「バイブコーディング」したという試みもありました。ヴィタリック氏自身も、自分のブログソフトをAIで1時間以内に作成するなど、AIの実力を体験しています。

ただし、彼はAIによるスピードアップの恩恵の半分は、テストケースの増加や形式的検証(フォーマルベリフィケーション)、複数の実装によるセキュリティ強化に使うべきだと提案しています。つまり、単に早く作るだけでなく、バグのない安全なコードを目指すことが重要だということです。

ヴィタリック氏は「イーサリアムのロードマップは予想よりもずっと早く完成し、しかも予想以上に高いセキュリティ基準で実現される可能性がある」とも述べています。

AIが複雑な暗号証明の形式的検証を可能にする

イーサリアムのセキュリティに関わるSTARKsという技術の複雑な定理を、AIが機械的に検証可能な証明としてコード化した例も報告されています。これは「Lean Ethereum」というプロジェクトの一環で、AIの力を借りてイーサリアムの全コンポーネントを形式的に検証しようという試みです。

ただし、先のロードマップのAI実験には「多くの重大なバグが含まれている可能性が高い」「AIが完全版を作らずに簡易版で済ませた部分もある」といった注意点もあります。ヴィタリック氏は、AIの成果をスピードアップとセキュリティ強化にバランスよく配分し、すぐに完璧なコードができるとは考えず、バグ修正や実装間の整合性調整が必要だと警告しています。

バグのないコードが理想から現実的な期待に変わるかも

ヴィタリック氏は、これまで「理想的すぎて実現不可能」と考えられてきたバグのないコードが、AIの助けで「まず可能になり、やがて基本的な期待値になるかもしれない」と期待を示しています。これは、暗号資産の世界で信頼性を担保するために非常に重要なポイントです。

もちろん、完全なセキュリティを保証することは難しく、コードのすべての行と人間の思考内容が完全に一致する必要があるため膨大な情報量が必要になるとされています。しかし、特定のセキュリティ要件を満たすことは可能で、これによりバグによるトラブルの大部分を防げる可能性があります。

このように、AIは開発のスピードアップとセキュリティ向上という相反しがちな課題を同時に解決するツールとして期待されているようです。

個人的には、AIがイーサリアムのような大規模なプロジェクトの開発効率と安全性を両立させる可能性があるというのは非常に興味深いと思います。これが実現すれば、より信頼できるブロックチェーン技術の普及にもつながるかもしれませんね。引き続きウォッチしていきたいですね!