薬開発を加速! Onepot AI の革新技術とは

みなさん、こんにちは。今回は、薬の開発に革命を起こそうとしているスタートアップ「Onepot AI」についてお話しします。

薬の開発で立ちはだかる「合成」の壁

薬の開発では、優れたアイデアがあっても、それを実際に作る「合成」が大きな障害になることがあります。合成とは、化学反応を使って新しい分子を作り出すこと。これは、レゴのように小さなパーツ(分子)を組み合わせて大きな構造を作るイメージです。しかし、この小さな分子を作るのが非常に難しいのです。

Onepot AI の共同創業者であるダニイル・ボイコさんは、カーネギーメロン大学で化学の機械学習を研究しており、薬の開発者たちが「作るのが難しい」という理由で有望な分子の研究を諦めてしまう現状に気づきました。一方、アンドレイ・タイリンさんは MIT 出身で、薬の開発における計算モデルの進歩に対して、実際の実験が追いついていないことに課題を感じていました。

Onepot AI の挑戦と技術

彼らは「分子合成のプロセスを根本から見直す必要がある」と考え、Onepot を立ち上げました。Onepot は小分子合成のための実験室「POT-1」を持ち、AI 有機化学者「Phil」を開発。Phil は実験の分析を助け、合成の効率を上げる役割を果たしています。現在、バイオテクノロジーや製薬会社がこの技術を試しています。

Onepot は、顧客が欲しい分子を選ぶと、その分子を合成し、実験に使える形で届けるサービスを提供しています。実験の過程で温度や材料の詳細をすべて記録し、将来にわたって再現可能なデータを蓄積しているのも特徴です。これにより、AI が実験データから直接学び、より良い合成方法を見つけ出せるようになっています。

資金調達と今後の展望

Onepot は最近、Fifty Years をリード投資家とするシードラウンドを含め、合計 1300 万ドルの資金調達を発表しました。これにより、サンフランシスコに2つ目の実験室を設立し、顧客数の拡大やチームの強化、合成エンジンの開発を進める予定です。

競合としては、WuXi AppTec や Enamine などが挙げられていますが、Onepot はAIと実験の密接な連携で差別化を図っています。

まとめ

Onepot の目標は、薬の開発を少なくとも2倍速くすること。そして、これまで「難しい」とされていた化学の領域を広げ、新しい薬や素材の可能性を切り開くことにあります。まだ見つかっていない薬が、Onepot の技術によって発見されるかもしれませんね。

引き続きウォッチしていきたいですね!