イーサリアム 最新アップグレードと今後の展望
みなさん、こんにちは。今回はイーサリアムの最新アップグレードと今後のロードマップについてわかりやすく解説していきます。
イーサリアムのアップグレードの概要
イーサリアムは 2022 年にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行して以来、5 回の大きなアップグレードを完了しています。これらのアップグレードは、ネットワークの速度向上や手数料の削減、使いやすさの改善を目指しており、単一の「イーサリアム 2.0」というイベントではなく、複数のハードフォークを通じて段階的に進められています。
例えば、2024 年 3 月の「Dencun」アップグレードでは、レイヤー 2 の手数料が大幅に下がりました。また、2025 年の「Pectra」や「Fusaka」ではスケーリングやステーキングの拡充が行われています。今後は 2026 年に「Glamsterdam」と「Hegota」という大規模アップグレードが予定されています。
イーサリアムのスケーリング戦略:ロールアップに注目
イーサリアムのスケーリングは主にレイヤー 2 ネットワークに依存しています。これはイーサリアムの上に構築された別のブロックチェーンで、取引をオフチェーンで処理し、その結果だけをイーサリアムに送る仕組みです。多くのレイヤー 2 は「ロールアップ」と呼ばれる技術を使い、複数の取引をまとめて一括でイーサリアムに投稿することで、基盤チェーンの負荷を軽減しています。
そのため、イーサリアムの開発はロールアップがより安く、簡単に使えるようにすることに重点が置かれています。
イーサリアムのロードマップの6つのフェーズ
イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、2022 年 7 月にネットワークのロードマップを「Merge(マージ)」「Surge(サージ)」「Scourge(スカージ)」「Verge(ヴァージ)」「Purge(パージ)」「Splurge(スプラージ)」の6つのフェーズに分けて説明しました。これらは単一のアップグレードではなく、複数の目標が並行して進められています。
- Merge:完了。PoW から PoS へ移行し、エネルギー消費を約 99.95% 削減。
- Surge:進行中。ロールアップの取引処理能力を高め、手数料を下げることに注力。
- Scourge:進行中。ブロック生成における仲介者の影響を減らし、最大抽出可能価値(MEV)問題に対応。
- Verge:進行中。Verkle Trees の導入で状態検証の効率化を目指す。
- Purge:進行中。古いデータの削除やプロトコルの簡素化でメンテナンス性を向上。
- Splurge:小規模な改善や長期的な効率化を含むフェーズ。
これまでの主なアップグレードと今後の予定
主な完了済みアップグレードは以下の通りです。
- 2022年9月 - Merge:PoW から PoS へ移行し、環境負荷を大幅に削減。
- 2023年4月 - Shanghai/Shapella:バリデーターのETH引き出しを可能に。
- 2024年3月 - Dencun:プロト・ダンクシャーディング(EIP-4844)を導入し、ロールアップのデータ保存コストを削減。
- 2025年5月 - Pectra:ウォレット機能の拡充やバリデーターの最大ステーク上限引き上げなど。
- 2025年12月 - Fusaka:データ可用性の改善に注力し、より多くのロールアップデータを処理可能に。
今後の予定としては、2026年前半に「Glamsterdam」、後半に「Hegota」が控えています。Glamsterdamでは並列処理の強化や提案者・ビルダー分離のプロトコル統合が予定されており、HegotaではVerkle Treesの採用や検閲耐性の強化が目指されています。
まとめ
イーサリアムは単なるアップグレードの積み重ねではなく、環境負荷の軽減からスケーラビリティの向上、ネットワークの健全性強化まで多角的に進化を続けています。特にレイヤー 2 のロールアップ技術を中心に据えたスケーリング戦略は、今後の利用拡大にとって重要なポイントとなりそうです。
アップグレードの名称や内容は開発の過程で変わることもあるため、最新情報を追いながら理解を深めていくのが良さそうですね。引き続きウォッチしていきたいですね!
