企業向け AI 新基盤モデル 「 Nexus 」とは?
みなさん、こんにちは。今日は企業が持つ大量の構造化データを解析するための新しい AI モデルについてお話しします。
Fundamental が発表した新しい基盤モデル「Nexus」
Fundamental という AI 研究所が、企業が日々生み出す膨大な構造化データから洞察を引き出すための新しい基盤モデル「Nexus」を発表しました。これまでの大規模言語モデル(LLM)はテキストや音声、動画などの非構造化データに強い一方で、表形式の構造化データにはあまり適していませんでした。Fundamental はこの課題に着目し、従来の予測 AI と最新の技術を組み合わせることで、企業のデータ分析のやり方を変えようとしているようです。
「Large Tabular Model(LTM)」という新しいアプローチ
Fundamental の Nexus は「Large Tabular Model(LTM)」と呼ばれ、一般的な LLM とは異なる特徴を持っています。例えば、同じ質問には必ず同じ答えを返す「決定論的」なモデルであり、現在主流のトランスフォーマーアーキテクチャを使っていません。通常の基盤モデルと同様に事前学習と微調整を経ていますが、OpenAI や Anthropic のモデルとはかなり違った仕組みになっているそうです。
大規模な構造化データ解析に強み
トランスフォーマーベースの AI は「コンテキストウィンドウ」と呼ばれる処理できるデータ量の制限があり、数十億行のスプレッドシートのような巨大なデータセットを扱うのが苦手です。しかし、大企業ではこうした大規模な構造化データが日常的に存在しているため、これを効率的に解析できるモデルには大きなニーズがあります。Nexus はこの点で優れており、従来のアルゴリズムよりも強力で柔軟な分析が可能になると期待されています。
資金調達と実績
Fundamental はステルスモードを終え、2億5500万ドルもの資金調達を発表しました。シリーズ A ラウンドでは Oak HC/FT や Valor Equity Partners、Battery Ventures、Salesforce Ventures などが出資しています。また、Fortune 100 に名を連ねる大手企業との数百万ドル規模の契約も獲得し、AWS との戦略的パートナーシップも結んでいるとのこと。これにより、AWS のユーザーは既存のインスタンスから直接 Nexus を利用できるようになるそうです。
こうした動きは、企業のビッグデータ解析に新たな可能性をもたらすかもしれません。今後もこの分野の進展には注目していきたいですね。引き続きウォッチしていきたいです!
