イーサリアム が挑む ポスト量子 セキュリティ最前線

みなさん、こんにちは。今回はイーサリアム財団が新たに立ち上げた「ポスト量子チーム」についてお話しします。

イーサリアム財団がポスト量子セキュリティを最重要課題に

イーサリアム財団は、量子コンピュータの進化による暗号技術への脅威が高まる中、ポスト量子セキュリティを戦略の最優先事項として位置づけ、新たに専任チームを設立しました。研究者のジャスティン・ドレイク氏によると、この動きはネットワークの長期的な安全性を確保するための重要な転換点だそうです。

このチームは、トーマス・コラトジャー氏が率い、LeanVMという新しい暗号技術を中心に据えています。LeanVMはポスト量子戦略の基盤となる技術で、今後の開発やテストネットの運用、さらには賞金総額200万ドルのコンテストも予定されています。

量子コンピュータの脅威とイーサリアムの対応

現在のイーサリアムやビットコインは楕円曲線暗号を使っていますが、将来的に十分に強力な量子コンピュータが登場すると、この暗号が破られる可能性が指摘されています。イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏も、量子コンピュータの実用化に備え、ネットワークが長期間アップグレードなしで安全に動作できるよう準備を急ぐべきだと警鐘を鳴らしています。

ドレイク氏は「イーサリアムのプロトコルが今のままで100年安全であると言える状態を目指すべき」と述べており、2月からはコア開発者向けにポスト量子トランザクションに関する定期的なミーティングも始まる予定です。

今後の展望と業界全体の動き

今回のイーサリアム財団の動きは、暗号資産業界全体で量子コンピュータの脅威に備える流れの一環とも言えます。ドレイク氏はまた、コインベースの量子コンピュータに関するアドバイザリーボードにも参加しており、業界横断的な協力も進んでいます。

さらに、イーサリアムのハッシュ関数「Poseidon」を強化するための賞金コンテストも開催され、ハッシュベースの暗号技術に大きな期待が寄せられています。

量子コンピュータの進化はまだ先の話のように感じるかもしれませんが、暗号技術の安全性を守るための準備は着実に進んでいるようです。イーサリアムがどのようにこの課題に対応していくのか、引き続きウォッチしていきたいですね!