みなさん、こんにちは。今回は、WisdomTree のデジタル資産部門責任者であるウィル・ペック氏の話をもとに、今後の仮想通貨市場における ETF(上場投資信託)の役割について解説します。

多様な仮想通貨をまとめた ETF が市場のニーズを埋める?

ペック氏は、今後数年で複数の仮想通貨を組み合わせた ETF が市場の大きなギャップを埋める存在になると予想しています。彼によると、ビットコインは多くの投資家に知られているものの、そのほかの20種類ほどの仮想通貨については理解が追いついていないことが多いそうです。そこで、複数の仮想通貨を一つのバスケットにまとめた ETF は、個別のトークンに投資するリスクを抑えつつ、仮想通貨全体への分散投資を可能にするというわけです。

仮想通貨は「資産クラス」ではなく「技術」?

ペック氏は仮想通貨を単なる資産クラスとしてではなく、技術として捉えています。各トークンの価値の動きは異なりながらも、市場全体の動きに連動する傾向があるため、複数のトークンをまとめたインデックス ETF は技術全体を支える投資手段になると考えられています。

実際、今年は複数の仮想通貨インデックス ETF が登場しており、21Shares や Hashdex といった資産運用会社が新たな商品をリリースしています。特に米国証券取引委員会(SEC)の規制緩和を受けて、XRP や SOL、XLM なども組み入れられるようになりました。

ETF の普及はいつ?そしてその影響は?

ペック氏は、仮想通貨インデックス ETF の普及時期を正確に予測するのは難しいとしつつも、こうした商品が持つシンプルな利便性から普及は避けられないと見ています。また、ETF 発行者間の競争が激化することで、ETF が必ずしもその仮想通貨の信頼性や権威を示すものではなくなる可能性も指摘しています。

ビットコイン ETF の成功は予想以上?

2024年1月に米国でスポット型ビットコイン ETF が登場して以来、その成功はペック氏の予想を超えているそうです。これらの ETF は約588億ドルもの資金流入を記録し、米国の ETF 市場の中でも非常に競争が激しい分野の一つとなっています。

ペック氏は、かつては「ETF がある=機関投資家の承認」というイメージがあったものの、今後は投資家自身が自分の判断で選択する時代になると考えています。SEC は必ずしも「メリットベース」の規制をしているわけではないため、投資家の自己責任がより重要になるという見方です。

今回の話からは、仮想通貨市場が成熟し、多様な投資商品が増えていく過程が見えてきます。特に初心者にとっては、複数の仮想通貨をまとめて投資できる ETF はリスク分散の面で魅力的かもしれませんね。今後もこうした動きに注目しつつ、引き続きウォッチしていきたいですね!