オーストラリア 仮想通貨 投資の新潮流

こんにちは!今日はオーストラリアの仮想通貨トレーダーの動向について、Kraken の最新レポートをもとにお話ししますね。

Kraken の匿名化されたウォレットデータによると、オーストラリアのトレーダーはビットコインだけでなく、イーサリアムやソラナ、さらにはミームコインなど、より多様な銘柄に投資している傾向が見られます。

具体的には、オーストラリアのウォレットの約 33% がイーサリアムを保有しており、これは世界平均の約 19% のほぼ倍にあたります。一方でビットコインは依然として最も多く保有されているものの、保有額の平均は約 17,400 オーストラリアドルと、世界平均の約 29,800 オーストラリアドルより低いそうです。

このことから、オーストラリアの投資家はビットコインに集中するよりも、分散投資を意識して新しい分散型金融(DeFi)や代替エコシステムの資産に幅広く賭けている可能性があると考えられます。

オーストラリアの「投機的な気質」

Kraken オーストラリアのマネージングディレクター、ジョナサン・ミラー氏は、この傾向は単なる戦略だけでなく、オーストラリアの文化的な側面も影響しているのではないかと指摘しています。

例えば、オーストラリアのユーザーはソラナの保有率が世界平均より高く、ソラナ上で急速に増えるミームコインにも積極的に関わっているそうです。ミームコインはジョークやコミュニティの盛り上がりを楽しむ要素も強く、ミラー氏はこれを「ラリキンスピリット(larrikin spirit)」、つまり遊び心や反骨精神の表れと捉えています。

彼は「オーストラリア人は昔から少し投機的なところがあり、チャレンジ精神旺盛」と話し、こうした文化が新しくて型破りな資産に対する関心の高さにつながっているのかもしれないと述べています。

ただし、ミラー氏は「平均的なウォレットのデータからユーザーの意図を断定するのは難しい」とも注意を促しています。

また、2024年5月に発表された Gemini の調査では、ミームコイン保有者の多くがビットコインやイーサリアムも保有しており、オーストラリアのミームコイン購入者は世界で2番目に多いという結果も出ています。

まとめると、オーストラリアの仮想通貨市場は文化的な背景もあって、ビットコイン中心から少し離れ、イーサリアムやミームコインなど多様な資産に興味を持つ傾向が強いようです。これからの動きも注目ですね!