DeFi と TradFi の規制 二重基準問題とは?
みなさん、こんにちは。
今回は、伝統的な金融(TradFi)と分散型金融(DeFi)における規制当局や立法者の「ダブルスタンダード(二重基準)」についてのお話です。特に、過去の金融危機で大きな役割を果たしたウォール街の幹部たちがほとんど処罰されなかった一方で、Web3や暗号通貨の起業家たちが厳しい法的追及を受けている現状に焦点を当てています。
DeFi におけるダブルスタンダード
例えば、Venmo や Zelle、PayPal といった決済アプリは、日々多くの違法取引を処理しています。薬物取引やギャンブル、売春に関連するものも含まれますが、これらのサービスの創業者が法的に追及されることはほとんどありません。
一方で、暗号通貨のミキシングサービス「Tornado Cash」の創業者ローマン・ストーム氏や、香港登録の暗号通貨取引所 Bitzlato の共同創業者アナトリー・レグコディモフ氏は、厳しい法的措置に直面しています。マンハッタン地区検事のアルビン・ブラッグ氏が決済アプリと違法行為の関連を指摘しても、これらのプラットフォームに対する規制強化は消費者保護のためのセキュリティ向上の約束にとどまっています。
この違いは、オバマ政権時代の「Operation Chokepoint(作戦チョークポイント)」の延長線上にあるとも言われています。これは、暗号通貨ビジネスや詐欺・マネーロンダリングのリスクが高いと見なされた業種への銀行サービスの制限を目的とした政策です。
トランプ前大統領は、暗号通貨に比較的友好的な姿勢を示し、Binance のCEOであるチャンポン・ジャオ氏の恩赦を行ったこともあります。ただし、その後「誰か分からない」と発言したこともあり、恩赦はバイデン政権による「魔女狩り」からの救済だと助言を受けた結果だと述べています。
トランプ氏は他にも、TRONのジャスティン・サン氏やBitMEXの創業者、シルクロードのロス・ウルブリヒト氏の法的問題を取り下げるなど、暗号通貨起業家に対する法的措置を緩和する傾向が見られました。
しかし、2008年の金融危機でクレディ・スイスの不正を隠蔽したウォール街の銀行家カリーム・セラゲルディン氏は30ヶ月の刑期だったのに対し、Terra Labsのド・クォン氏は12年、サム・バンクマン=フリード氏は25年の刑を受けるなど、刑罰の重さには大きな差があるようです。
アナトリー・レグコディモフ氏のケース
アナトリー・レグコディモフ氏は、香港に登録された暗号通貨取引所 Bitzlato でKYC(本人確認)を導入しようとしたにもかかわらず、無許可の送金業務運営の罪で18ヶ月の拘留と2300万ドルの没収処分を受けました。さらにフランスの検察が求める場合、最大20年の刑期もあり得る状況です。
彼の場合、利用者の違法行為を意図的に助長したという証拠はなく、利用者の行動に対して責任を問われているように見えます。これが Venmo などの決済サービスとどう違うのか、疑問が残ります。犯罪者も一般の利用者も使うサービスを一律に閉鎖し、創業者を処罰すべきなのかという問題です。
レグコディモフ氏や他の起業家たちが、伝統的な金融の決済サービスの経営者と同じように扱われることを期待していますが、もしそうならなければ「Operation Chokepoint 2.0」の懸念は現実味を帯びてくるかもしれません。
今回の話は、規制のあり方や法の適用における公平性について考えさせられる内容でした。伝統的な金融と新しい分散型金融の間で、どのようにバランスを取っていくのか、今後も注目していきたいですね。引き続きウォッチしていきたいですね!
