AI データセンターの電力問題を解決!C2i の挑戦
みなさん、こんにちは。今回は AI データセンターの電力問題に注目した、インド発のスタートアップ「C2i Semiconductors」についてお話しします。
AI データセンターの電力消費が課題に
AI の計算能力が進化する中で、データセンターのスケールアップにおいては「計算能力」よりも「電力」がボトルネックになりつつあるそうです。実際、世界中のデータセンターの電力消費は今後数年で大幅に増加すると予測されており、BloombergNEF のレポートでは 2035 年までに約 3 倍に、Goldman Sachs の調査では 2030 年までに 2023 年比で 175% 増加すると言われています。
C2i Semiconductors の挑戦
そんな中、インドの C2i Semiconductors は、データセンター内での電力変換効率を大幅に改善するシステムレベルのソリューションを開発しています。データセンターでは高電圧の電力を GPU に届くまで何千回も電圧を下げる必要があり、その過程で約 15%〜20% のエネルギーが無駄になっているとのこと。C2i はこの電力変換のロスを約 10% 削減できると見込んでおり、これにより冷却コストの削減や GPU の稼働効率向上、さらにはデータセンター全体の経済性改善につながる可能性があります。
資金調達と今後の展望
C2i は 2024 年設立の若い企業ですが、すでにシリーズ A ラウンドで 1,500 万ドルの資金調達に成功。ピーク XV パートナーズなどが出資しています。彼らは「グリッドから GPU まで」を一体化したプラグ&プレイの電力供給システムを目指しており、これまでの個別コンポーネントの改善にとどまらず、シリコン設計からパッケージング、システムアーキテクチャまでを統合的に見直すという大胆なアプローチを取っています。
今後数ヶ月で最初のシリコンチップが完成し、データセンター運営者や大手クラウド事業者とともに性能検証が始まる予定です。これが成功すれば、電力効率化の新たなスタンダードになるかもしれません。
インドの半導体産業の成長も背景に
また、この動きはインドの半導体設計エコシステムの成熟を示すものとも言われています。ピーク XV パートナーズのマネージングディレクターは、インドの半導体産業は今まさに e コマースが盛り上がり始めた 2008 年のような段階にあり、優秀なエンジニアが増え、政府の支援もあってグローバルに競争力のある製品開発が可能になってきていると話しています。
電力供給はデータセンターの基盤技術として非常に重要ですが、長年大手企業が支配してきた分野でもあります。C2i のようなスタートアップがどこまで実績を出せるか、今後の動向が注目されますね。
個人的には、AI の発展に伴う電力問題は今後ますます重要になると思うので、こうした技術革新がどのように実用化されていくのか非常に興味深いです。引き続きウォッチしていきたいですね!
