BitGo × AndX が米国全州対応取引所を実現!

みなさん、こんにちは。今回はアメリカの仮想通貨取引所の新しい動きについてお話しします。

BitGo と AndX の提携で全米対応の仮想通貨取引所が誕生

BitGo が発表したところによると、AndX USA LLC が BitGo の「Crypto-as-a-Service」インフラを活用して、アメリカ全50州で運営可能な仮想通貨取引所を立ち上げました。この取引所は OCC(通貨監督庁)による規制のもとでカストディ(資産管理)を行い、2億5,000万ドルの保険でカバーされています。

AndX はニューヨークに本拠を置く AI ネイティブの Web3 金融プラットフォームで、すでにトルコ、UAE、インド、ブラジル、フィリピン、南アフリカでサービスを展開しています。BitGo Bank and Trust(公開企業が所有する初の連邦認可デジタル資産信託銀行)上で動いているのが特徴です。

AndX の CEO、Viru Raparthi 氏は、この提携によりコアインフラの構築に時間をかける必要がなくなり、AI を活用した取引ツールや実物資産のトークン化、グローバル決済機能など、ユーザー向けの革新的なサービスに注力できると述べています。

インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス(IaaS)モデルの拡大

アメリカで仮想通貨取引所を一から作るには、46州以上の送金ライセンス取得やニューヨークの BitLicense 審査、カストディ体制の構築、コンプライアンスやAMLスタッフの採用、監視システムの導入など、多くのハードルがあります。通常、海外から参入する場合は18~36ヶ月かかり、かなりの資金も必要です。

しかし BitGo の Crypto-as-a-Service(CaaS)モデルを使うと、API連携と契約交渉の期間に短縮されます。BitGo Bank and Trust はすでに規制認可を取得しており、2億5,000万ドルの保険でインフラ全体の資産をカバーしているため、パートナー企業のリスクも軽減されます。

このモデルは、米国のスポットETF市場の拡大や、CLARITY法案の導入に伴い、機関投資家向けの高水準なインフラ需要の高まりとともに成長しています。

AndX の特徴と市場での位置づけ

AndX は AI ネイティブの Web3 金融プラットフォームとして、多様な資産の取引、トークン化、国境を越えた決済、リアルタイムの金融インテリジェンス、そしてゲーム感覚の参加レイヤーを一つのエコシステムにまとめています。すでに複数の国でユーザー基盤を持っているのも強みです。

Raparthi 氏は、BitGo との提携が米国の厳しい規制環境の中で「最高水準のセキュリティと信頼を維持しつつ、金融市場へのアクセスを拡大する」ための鍵だと語っています。

今回の AndX の立ち上げは、米国の仮想通貨取引所市場で規制インフラが競争力の源泉となっていることを示す動きの一つです。例えば、Payward が Bitnomial を最大5億5,000万ドルで買収したニュースも、ユーザー獲得よりも規制ライセンスや決済インフラの強化に重きを置いています。

CLARITY法案の成立が近づく中、OCC や CFTC、州レベルの規制をクリアしたプラットフォームが市場で優位に立つ可能性が高く、AndX と BitGo のような提携はその先取りとも言えそうです。

今回のニュースからは、米国の仮想通貨市場がより制度的に整備され、技術と規制の両面で成熟していく流れが見えてきます。特に、インフラを外部に任せて自社のサービス開発に集中できるモデルは、今後も増えていくかもしれませんね。引き続きウォッチしていきたいですね!