ビットコインの量子リスク 最新議論まとめ
みなさん、こんにちは。今回はビットコインの量子コンピュータによる脅威について、最近のイーサリアム開発者会議での議論をもとにわかりやすく解説します。
ビットコインの量子リスクの本質とは?
ビットコインの量子コンピュータに対する最大のリスクは、実は「署名」にあるとBIP 360の共著者であるハンター・ビースト氏は指摘しています。多くの人が誤解しがちなのは、ビットコインのハッシュ関数(SHA-256)が量子コンピュータに弱いと思っている点です。しかし、ビースト氏によると、SHA-256を量子コンピュータで破るには、月よりも大きな規模の量子コンピュータが必要とされ、現実的ではないとのことです。
一方で、量子コンピュータの「ショアのアルゴリズム」は、ビットコインの公開鍵から秘密鍵を逆算できる可能性があり、これが今後5年以内に起こりうる最大の脅威とされています。つまり、公開鍵が知られているアドレスのビットコインは、量子コンピュータによって奪われるリスクがあるわけです。
量子コンピュータの進展と暗号技術への影響
最近ではGoogleが「Willow」という量子コンピュータを発表し、エラー訂正の技術的な壁を越えたことが話題になりました。これにより、量子コンピュータの実用化が加速する可能性が示唆されています。
このような背景から、イーサリアム財団はポスト量子セキュリティチームを設立し、Coinbaseも量子リスクに関する助言委員会を設けるなど、暗号資産業界全体で量子コンピュータへの備えが進んでいます。
既に約30%のビットコインが量子攻撃に晒されている?
Project Elevenの調査によると、約690万BTCが公開鍵が露出しているアドレスに保管されており、これは全体の約3分の1にあたります。特に初期にマイニングされた170万BTCも含まれているため、これらのコインは量子攻撃に対して脆弱な状態にあると考えられています。
技術的な問題だけでなく、政治的な課題も
BIP 360の共著者イザベル・フォクセン・デューク氏は、量子耐性を持つビットコインへの移行は技術面だけでなく、政治的な合意形成も大きな課題だと述べています。特にサトシ・ナカモトのコインの扱いなど、議論が難しい問題も多いようです。
もし量子コンピュータの能力が十分に高まる前に、こうした合意が得られなければ、数百万BTCが短時間で市場に流出し、ビットコインの信頼性に大きな打撃を与える可能性も指摘されています。
今回の話を聞くと、量子コンピュータの進化は確かに暗号資産にとって大きなチャレンジであることがわかりますね。技術的な対策だけでなく、コミュニティ全体での合意形成も重要になりそうです。引き続きウォッチしていきたいですね!
