みなさん、こんにちは。今回は、最近の仮想通貨業界の注目ニュースをいくつかピックアップしてお伝えします。
バイナンスとトランプ家の暗号通貨事業
- 10 月 29 日、バイナンス US がトランプ家の暗号通貨ベンチャー「World Liberty Financial(WLFI)」のスポット取引を開始しました。
- この動きは、バイナンスがトランプ家の事業を支援し、数十億ドル規模の利益をもたらしている中での展開です。興味深いのは、トランプ前大統領がバイナンスの共同創業者で元 CEO のチャンポン・ジャオ氏(CZ)を恩赦したことです。CZ は 2023 年にマネーロンダリング違反で有罪を認め、4 ヶ月の服役と 43 億ドルの和解金を支払っていました。
- バイナンスはトランプ家の WLFI と提携するためのタスクフォースを設置し、CZ の恩赦獲得を目指していたと報じられています。これにより、WLFI のステーブルコインの時価総額は 1 億 2700 万ドルから 21 億ドル超に急増しました。
トルコの仮想通貨取引所 Thodex の CEO 死去
- 2017 年に設立され、2021 年に破綻した仮想通貨取引所 Thodex の創業者で CEO だったファルク・ファティ・オゼル氏がトルコの拘置所で亡くなりました。
- 彼は詐欺やマネーロンダリングの罪で 1 万 1 千年以上の刑を言い渡されていました。
- 2023 年 9 月には兄弟と共に有罪判決を受けています。
暗号通貨銀行 Custodia、連邦準備制度の口座開設を断念
- 米国の 10 巡回控訴裁判所は、ワイオミング州の特別目的預金機関である Custodia が連邦準備制度のマスターアカウントを取得しようとした訴訟を却下しました。
- これにより、Custodia は中央銀行の決済システムへのアクセスを強制的に得ることができなくなりました。
テザーの四半期利益が大手銀行に匹敵
- 世界最大のステーブルコイン発行体テザーは、2025 年第 1~3 四半期で 100 億ドルの利益を報告しました。
- これはバンク・オブ・アメリカの 89 億ドルや米国銀行の 55 億ドルを上回る数字です。
その他の注目トピック
- FTX 創業者のサム・バンクマン=フリード氏は、2022 年の流動性危機時に FTX は破綻しておらず、顧客への返済能力があったと主張しています。
- コインベースは 2025 年第 3 四半期に 19 億ドルの収益を上げ、予想を上回る好調な業績を発表しました。
- Web3 プロジェクトの World と Mythical Games が、人間のプレイヤーとボットを区別する「proof of human」技術で提携。
- イーロン・マスクの SpaceX は 281 BTC(約 3100 万ドル)を新しいウォレットに移動させるなど、ビットコインのポートフォリオ調整を継続中。
- マスターカードはステーブルコイン関連企業 Zerohash の買収交渉を進めていると報じられています。
- イーサリアムのアップグレード「Fusaka」が最終テストネットを完了し、メインネット導入に向けて準備が進んでいます。
- 老舗送金企業ウェスタンユニオンがデジタルウォレットの普及を背景に独自ステーブルコインの発行を計画。
- イベント契約プラットフォーム Kalshi がニューヨーク州のギャンブル規制を巡り連邦訴訟を提起。
- 破綻した Mt. Gox の債権者への返済期限が 2026 年 10 月 31 日まで延長されました。
- インドの裁判所が WazirX のハッキング損失補填のための XRP 再配分を一部ユーザーに対して差し止め。
- マイケル・セイラー氏の企業が約 4300 万ドルで 390 BTC を購入し、保有量は約 64 万 BTC に。
今回のニュースを見ると、仮想通貨業界は依然として大手企業や著名人の動きが市場に大きな影響を与えていることがわかります。特にバイナンスとトランプ家の関係や、テザーの巨額利益などは注目に値しますね。今後もこうした動きをしっかりウォッチしていきたいですね!
