Tether が HSBC 金取引の専門家を招聘!金保有拡大の狙いとは

みなさん、こんにちは。今回は、世界最大級のステーブルコイン発行企業である Tether が、金(ゴールド)に関して大きな動きを見せている話題をお伝えします。

Tether が HSBC から金取引のエキスパートを招聘

最近の経済の不透明感が高まる中、金への関心が再び強まっています。そんな中、Tether はロンドンに拠点を置く大手銀行 HSBC から、金取引のトップトレーダー2名を迎え入れることを発表しました。

具体的には、HSBC の金属取引部門のグローバル責任者である Vincent Domien 氏と、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域の貴金属部門責任者 Mathew O’Neill 氏が Tether に加わる予定です。彼らの役割は、Tether の物理的な金の保有量を積極的に拡大することにあります。

Tether の金保有と今後の展望

現在、Tether は約120億ドル相当の物理的な金を保有しており、その中には「Tether Gold(XAUT)」という金連動トークンの裏付けとなる金も含まれています。このトークンの時価総額は約15.6億ドルにのぼります。残りの金は、USDT(Tether の代表的なステーブルコイン)の裏付け資産として保有されています。

今年9月には、Tether は週に1トンのペースで金の保有量を増やしており、これにより非政府系の金購入者としては世界最大級の存在になっていると Bloomberg は報じています。

HSBC の金市場における存在感と Tether の戦略

HSBC はロンドンにある世界最大級のプライベート金庫を運営しており、現物金の取引だけでなく、金先物やスワップ、オプション取引の大手マーケットメイカーでもあります。また、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の主要なクリアリングメンバーの一つでもあります。

さらに HSBC は2024年にトークン化された金の提供を開始した先駆者の一社でもあり、こうした背景から Tether が HSBC の金取引のエキスパートを迎え入れるのは、戦略的に理にかなっていると言えそうです。

今回の動きは、デジタル資産と伝統的な資産である金の融合がさらに進む可能性を示唆しているかもしれません。Tether が物理的な金の保有を増やすことで、ステーブルコインの信頼性や価値の裏付けを強化しようとしているのではないかと考えられます。

引き続きウォッチしていきたいですね!