Ripple の XRP エスクロー解放と新戦略の全貌
みなさん、こんにちは。今回は Ripple が 2025 年 11 月 1 日に予定している XRP のエスクロー(預託)からの大規模なトークン解放についてお話しします。
Ripple の XRP エスクロー解放とは?
Ripple は毎月定期的にエスクローから XRP を解放する仕組みを 2017 年から導入しています。これは市場に XRP が一気に流れ込むのを防ぎ、供給量を予測しやすくするためのものです。今回の解放は 10 億 XRP にのぼり、現在の価格で約 24 億 9,000 万ドル相当となります。
ただし、過去の傾向を見ると、Ripple は解放した XRP のうち 2~3 億 XRP ほどしか実際に売却や利用に回さず、残りは再びエスクローに戻すことが多いです。例えば、10 月 1 日の解放分では 7.5 億 XRP を再エスクローしています。つまり、実際に市場に出る XRP の価値は約 5~7.5 億ドル程度にとどまる可能性が高いです。
Ripple CTO の発言が示す新たな動き
今回の解放に関連して、Ripple の CTO である David Schwartz 氏が興味深い発言をしています。彼によると、Ripple は将来エスクローから解放される XRP の「権利」を売却したり、関連するアカウントを譲渡したりすることが法的に可能だそうです。ただし、実際の XRP トークン自体は解放予定日までは市場に出回ることはありません。
この仕組みを使うことで、Ripple は将来の XRP 供給を前もって資金化できる一方で、2017 年に導入したエスクローのルールから逸脱しない形を保てます。また、機関投資家などの大口パートナーに対して、将来の XRP を確実に提供する契約を結ぶことも可能になるため、長期的な戦略の幅が広がるかもしれません。
例えば、Ripple が支援する Evernorth というプロジェクトは XRP トレジャリープラットフォームを開発中で、約 10 億ドル相当の XRP を保有しているとされます。こうした事例が将来の XRP 配分の新しい形を示している可能性があります。
今回のエスクロー解放は単なるトークンのリリース以上に、Ripple の資金調達やパートナーシップ戦略に新たな展開をもたらすかもしれません。今後の動きにも注目していきたいですね。引き続きウォッチしていきたいですね!
