ビットコイン 9 万ドル突破の真相とは?

みなさん、こんにちは。今回はビットコインの価格動向について、最近の動きをわかりやすく解説していきます。

ビットコインが 9 万ドルを突破も、実需は弱い?

ビットコインは月曜日の朝に一時 9 万ドルを超える 90,353 ドルの高値をつけました。ただ、この上昇は現物市場での買いが活発になったというよりは、先物市場での投機的な動きが主な要因のようです。実際、オンチェーンの取引量データを見ると、先物の取引量は増えているのに対し、現物の取引量は減少傾向にあります。これはレバレッジをかけた先物取引が価格を押し上げている典型的なパターンと考えられます。

また、米国の主要取引所である Coinbase でのビットコイン価格が世界平均より安くなる「Coinbase プレミアム」がマイナスに転じており、米国投資家の買い意欲が弱いことも示唆されています。さらに、米国の現物ビットコインETFからはここ数週間にわたり資金流出が続いており、機関投資家の買い戻しもまだ見られていません。

企業の資産運用は積極的にデジタル資産を買い増し

そんな中、唯一の明るい材料は企業の資産運用部門によるデジタル資産の買い増しです。12月15日から21日の週には、企業のデジタル資産信託(DAT)に約 22.3 億ドルの資金が流入し、これは9月以来の大きな買い越しとなりました。主にビットコイン、XRP、イーサリアムが対象で、これは12月10日の米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ決定が影響していると見られています。

年末の流動性低下で上値は重いか

ただし、この企業の買い増しだけでは市場全体の強さを支えるには不十分なようです。年末にかけて市場の流動性が低下する中、先物市場中心の今回の上昇は過去の例と同様に持続しにくい可能性があります。実際、ビットコインは 9 万ドルの壁を何度も突破できずに跳ね返されており、売り圧力が根強いことがうかがえます。

予測市場の参加者も、ホリデーシーズン中の「サンタラリー」の可能性をわずか 3% と見ており、楽観的な見方は少ない状況です。

専門家の見解:方向感のないレンジ相場が続く?

DeFi プラットフォーム TYMIO の創業者、Georgii Verbitskii 氏は、現在のビットコインの価格帯は約 85,000~95,000 ドルのレンジ内での動きであり、明確なトレンドは見えないと指摘しています。市場の方向性がはっきりするのは、企業のビットコイン保有が MSCI インデックスに組み入れられるかどうかが明らかになる1月中旬以降になるだろうとのことです。

一方、暗号資産取引所 Bitget のチーフアナリスト Ryan Lee 氏は、ホリデー期間中はビットコインが 86,000~93,000 ドルの範囲で推移し、イーサリアムは 2,800~3,200 ドルのレンジで動くと予想しています。機関投資家の資金流入再開や規制の明確化が支えになると見ています。

今回の動きを見ると、先物市場の投機的な動きが価格を押し上げている一方で、現物市場や機関投資家の広範な買いはまだ限定的なようです。年末の流動性低下もあり、短期的には価格の上下動が激しくなりやすい状況かもしれませんね。

引き続きウォッチしていきたいですね!