Solana ETF に機関資金流入続く理由とは?

みなさん、こんにちは。

Solana ETF に機関投資家の資金流入が続く一方で価格は下落

最近のデータによると、Solana(ソラナ)の価格は10月28日以降、約20%以上も下落しているものの、Solana を対象とした ETF(上場投資信託)には11日連続で合計3億5,100万ドルもの資金が流入しています。これは、個人投資家が利益確定のために売却している一方で、機関投資家が割安と判断して買い増している可能性を示唆しています。

具体的には、Bitwise の BSOL と Grayscale の GSOL という2つの Solana ETF に資金が集まっており、価格が下がる中でも機関の買い意欲が強いことがうかがえます。

価格と資金流入の動きに乖離が見られる理由

この現象は、価格の動きと資金の流れが逆行している「ダイバージェンス」と呼ばれる状態です。Solana の価格は下落しているのに対し、ETF への資金流入は増加しているため、機関投資家は将来的な価格回復や成長を見込んでいる可能性があります。

アナリストの AB Kuai Dong 氏は、この状況を「良いニュースは毎日 SOL ETF に資金が入っていること、悪いニュースはその資金流入の勢いが価格の下落よりも速いこと」と表現し、今後 XRP や DOGE の ETF でも同様の動きが出るか注目しています。

NYSE が Solana ETF のオプション取引を開始

さらに、ニューヨーク証券取引所(NYSE)は Solana ETF のオプション取引を正式に開始しました。これは Solana エコシステムにとって初の試みで、機関投資家がリスク管理や利回り戦略、価格発見のためのツールを活用できるようになったことを意味します。

Bitwise の社長テディ・フサロ氏は、この動きを「アメリカ最大の Solana ETF である BSOL にオプションが導入され、機関投資家向けの重要なツールが整った」と評価しています。こうしたデリバティブ市場の成熟は、機関投資家の本格的な参入に向けた前兆とも言えそうです。

XRP と DOGE の ETF への期待も高まる

一方で、ビットコイン ETF は11月11日に5億2,400万ドルの純流入を記録し、イーサリアム ETF は3日連続で資金流出が続いています。その中で Solana ETF は8百万ドルの資金流入を維持し、11日連続の流入記録を更新中です。

このことから、機関投資家がビットコインやイーサリアムだけでなく、Solana など他の主要アルトコインにも分散投資を進めている様子がうかがえます。特に大口保有者はステーキングや長期保有を視野に入れているようで、Solana の機関採用が始まった初期段階かもしれません。

今回の動きは、価格が下がっている局面でも機関投資家が積極的に買いを入れているという点で興味深いですね。Solana の今後の展開や、XRP や DOGE の ETF への影響も含めて、引き続きウォッチしていきたいですね!