Anthropic と OpenAI の AI 広告バトル解説
みなさん、こんにちは。今回は AI 業界の注目の話題、Anthropic と OpenAI の間で繰り広げられている広告バトルについてお伝えします。
Anthropic のスーパーボウル広告が話題に
Anthropic はスーパーボウルで4本の広告を公開しました。その中の一つは「BETRAYAL(裏切り)」という強い言葉から始まり、チャットボットに母親との会話のアドバイスを求める男性のシーンが描かれています。ところが、そのチャットボットは自然な会話の途中で突然、架空のクーガーデートサイトの広告を紹介するという展開に。Anthropic はこの広告の最後で、自社のチャットボット「Claude」には広告が入らないことを強調しています。
また別の広告では、筋トレでシックスパックを目指す若者に対して、身長を伸ばすインソールの広告が出るというユーモラスな内容でした。
OpenAI の広告導入に対する皮肉と反応
これらの広告は、OpenAI が ChatGPT の無料版に広告を導入すると発表したことを受けてのもので、OpenAI のユーザーを狙った皮肉が込められています。広告は話題を呼び、メディアでは「Anthropic が OpenAI をからかっている」「痛烈に批判している」といった見出しが並びました。
OpenAI の CEO サム・アルトマン氏もこの広告を見て笑ったと認めつつも、広告の内容は「不誠実」だと強く反論。彼は広告が示唆するようにチャットの会話を無理に広告に結びつけることはないとし、ユーザーがそれを受け入れないと述べています。
広告の実際の運用と両社の立場
OpenAI は広告をチャットの回答の下に表示し、関連性のあるスポンサー商品やサービスを示す形でテストを行う予定だと説明しています。つまり、会話の内容に合わせた広告表示は計画しているものの、会話自体を広告で歪めることはしないという立場です。
一方で、アルトマン氏は Anthropic が高価格帯の製品を富裕層向けに提供していると指摘し、自分たちは支払いが難しい人々にも AI を届ける必要があると主張しています。ただし、実際には両社とも無料プランを用意しており、料金体系も似通っている部分があります。
安全性と利用制限をめぐる対立
アルトマン氏はさらに、Anthropic が AI の利用を制限し、特定の企業には Claude Code の利用を許可しないなど「権威主義的」な姿勢を取っていると非難しました。Anthropic は「責任ある AI」を掲げており、利用規約や安全対策を重視していますが、OpenAI も同様に利用規約や安全対策を設けています。
ただ、両社の方針には違いもあり、例えば OpenAI は成人向けのエロティカ利用を許可しているのに対し、Anthropic は禁止しています。こうした違いが両者の対立を深めているようです。
まとめと感想
今回のスーパーボウル広告をきっかけに、AI チャットボット業界の競争とそれに伴う広告戦略、安全性の考え方の違いが浮き彫りになりました。広告の表現はユーモアを交えつつも、業界の緊張感を感じさせる内容です。アルトマン氏の「権威主義的」という表現は、現実の社会情勢を考えると少し過激に映るかもしれませんね。
今後も AI 業界の動きは目が離せません。引き続きウォッチしていきたいですね!
