マイケル・バリー氏の AI 株ショート戦略速報

みなさん、こんにちは。今回は、あの「ビッグ・ショート」で有名な投資家マイケル・バリー氏が、AI関連の大手企業である Nvidia と Palantir に対して約11億ドルのショートポジションを取ったという話題をお伝えします。

マイケル・バリー氏の大規模ショートポジション

バリー氏は、9月末時点で自身のファンド「Scion」のポートフォリオの約80%を占める大規模なプットオプションを保有し、Nvidia と Palantir の株価下落に賭けています。彼はAI関連株がバブルの領域にあると警告しており、この発表を受けてテック株市場は大きく動揺しました。

具体的には、Palantir の株価は一時16%も下落し、最終的には約8%の下げで取引を終えました。これは同社が第3四半期の業績予想を上回り、通年のガイダンスも引き上げたにもかかわらずの動きです。一方、Nvidia は2~4%の下落にとどまり、ナスダック総合指数も約2%の下げとなりました。AI関連の「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる主要7銘柄はすべて下落しています。

この影響は米国だけにとどまらず、アジアやヨーロッパの市場にも波及。日本や韓国の株価指数も大きく下落し、テック株の評価に対する懸念が世界的なムードとなっています。

Palantir と Nvidia の株価動向の違い

Palantir は株価回復が鈍く、株価収益率(PER)が約254倍、株価売上高倍率(PSR)が約115倍と非常に高い水準にあります。これは市場からの売り圧力に弱い状態と見られ、テクニカル分析でも50日移動平均線を下回っていることが警戒材料です。

一方、Nvidia はAIチップ市場の約80%を占める支配的な地位を持ち、株価の下落幅は限定的で、50日移動平均線を割ることなく比較的堅調に推移しています。これにより、Nvidia は基礎的な業績や技術力の優位性が評価されていると考えられています。

ただし、どちらの銘柄もまだ過去の最高値には戻っておらず、バリー氏のショートポジション開示はAIセクターに新たなボラティリティをもたらし、投資家の慎重姿勢を強めています。

市場全体への影響と反応

この大規模なショートは、ウォール街の主要な経営者たちの警告とも重なっています。モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスのCEOは、今後数年で株式市場に10~20%の調整が起こる可能性を指摘。ドイツ銀行もAI関連のデータセンター投資に対するヘッジ戦略を模索していると報じられています。

バリー氏はSNSで「循環的な資金調達」の問題を指摘。大手テック企業がOpenAIやOracle、CoreWeaveなどのパートナーに投資や融資を行い、これらの企業が主にNvidia製のチップやサービスを購入するという構造が、実際の需要以上に成長を見せている可能性を示唆しています。これを専門家は「バブル的な行動の象徴」と表現しています。

Palantir のCEOアレックス・カープ氏はバリー氏のショートを「完全に狂っている」と強く否定し、逆にこの動きが自社の業績向上のモチベーションになるとコメントしています。

投資家たちはバリー氏の警告を単なるノイズとは捉えず、CEOの警告やテクニカルな過熱感と合わせて、AI関連株のリスクを短期的に減らす判断をしているようです。

今回の動きは、AI関連株の評価が非常に高まっている中での重要なシグナルと受け取られており、今後の市場動向を占う上で注目されるポイントとなりそうです。引き続きウォッチしていきたいですね!