Toss が描く Money 3.0 と 韓国の未来金融

みなさん、こんにちは。今回は韓国のフィンテック大手「Toss(トス)」が、自社のブロックチェーンネットワークとネイティブトークンの開発を検討しているという話題をお届けします。これは、同社が進める「Money 3.0」戦略の一環で、特にステーブルコインの活用を強化しようとしている動きです。

「Money 3.0」戦略とブロックチェーンの選択肢

Tossは現在、独自のブロックチェーンを作るか、既存のネットワーク上に構築するLayer 2のスケーリングソリューションを採用するかで検討中です。どちらを選ぶかは、韓国政府が進めている「デジタル資産基本法」の内容に大きく影響されるようです。この法律は、トークン発行やステーブルコインのルールを明確にするもので、今後の韓国のデジタル金融の基盤となると期待されています。

Tossの成長とステーブルコインへの注力

Tossはもともとモバイル送金アプリとしてスタートしましたが、現在は約3,000万人の登録ユーザーを持つ金融スーパーアプリに成長しています。2025年の収益は約18億ドルに達し、前年から38%増加。営業利益や純利益も大幅に伸びており、まさに急成長中です。2026年のソウル・ブロックチェーンミートアップでは、同社の開発責任者が「ブロックチェーンとステーブルコインを中心に据えた新しい『Money 3.0』時代に向かっている」と語り、プログラム可能なお金によって金融がより普遍的でシームレスになる未来を描いています。

規制の動向と今後の展望

韓国の「デジタル資産基本法」は、ステーブルコイン発行者に対して100%の準備金保有を求めるなど厳しい規制を設ける見込みです。銀行主導のコンソーシアムを優遇する可能性もあり、これがTossのブロックチェーン設計に影響を与えそうです。業界関係者は、2025年後半から2026年前半にかけて、韓国のステーブルコイン市場が大きく成長する「爆発的な成長期」になると予想しています。

Tossにとっては、自社のブロックチェーンとトークンが、ロイヤリティプログラムや送金、さらには中小企業向けの信用スコアモデルとスマートコントラクトを連携させたオンチェーンの信用商品など、多様なサービスの基盤となる可能性があります。2026年までに「国境や時間、商品、主体の壁を取り払ったボーダレスな金融スーパーアプリ」を完成させることを目指しているそうです。

ただし、最終的にLayer 1の独立ネットワークを選ぶのか、既存のエコシステムに連携するLayer 2を選ぶのかは、規制の詳細次第で変わってくるでしょう。銀行主導のコンソーシアムにどれだけ道が開かれるか、独立系フィンテックがどこまで自由に動けるかがカギになりそうです。

個人的には、Tossのような大手フィンテックが自社ブロックチェーンを持つことは、韓国のデジタル金融市場の活性化に大きく寄与しそうだと感じます。規制の枠組みが整う中で、どのように新しい金融サービスが生まれていくのか、引き続きウォッチしていきたいですね!