Salesforce 最新決算と AI 時代の SaaS 未来
みなさん、こんにちは。今回は Salesforce の最新の決算発表についてお話しします。AI の進化が企業にどんな影響を与えるのか、特に SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)業界にとっての未来が注目されています。
Salesforce の決算概要と成長
Salesforce は2025年の第4四半期に、売上高107億ドル(前年同期比13%増)を報告しました。年間売上高は415億ドルで、こちらも前年から10%の増加です。この成長には、昨年5月に約80億ドルで買収したデータ管理企業 Informatica の影響も大きいようです。
純利益は74.6億ドルに達し、2026年の売上見通しは458億ドルから462億ドルと、10~11%の増加を見込んでいます。また、契約上まだ収益として計上されていない「残りのパフォーマンス義務(RPO)」は720億ドルを超えているとのことです。
「SaaSpocalypse」への懸念とCEOの見解
ただし、こうした数字だけでは投資家の不安を完全には払拭できていません。AI エージェントの台頭により、従来の SaaS 企業のビジネスモデルが揺らぐのではないかという懸念が広がっており、この現象は「SaaSpocalypse(サースポカリプス)」と呼ばれています。
Salesforce の CEO、マーク・ベニオフ氏は決算説明会でこの言葉を6回も使い、「SaaSpocalypse は初めてではない。もし起きるなら、我々のエージェント技術がそれを食い止めるかもしれない」と語りました。つまり、AI を活用した新しいサービスが逆に需要を拡大させる可能性を示唆しています。
株主還元策と新たな指標「AWU」
Salesforce は株主に向けて、配当を約6%増やし1株あたり0.44ドルに引き上げたほか、500億ドル規模の自社株買いプログラムも発表しました。これにより株価の安定や上昇を狙っているようです。
また、AI エージェントの効果を測る新指標「agentic work units(AWU)」を導入しました。これは単に AI が生成したテキストの量(トークン数)ではなく、実際に業務上のタスクを完了したかどうかを評価するものです。例えば、顧客情報の更新や記録への書き込みなど、企業での実用的な成果を重視しています。
AI エージェントの未来と競合との違い
Salesforce は自社の AI エージェントが SaaS の技術スタックの中心に位置し、AI モデルはあくまで裏方の「エンジン」として機能すると考えています。これは、OpenAI が発表した企業向けエージェント「Frontier」の構想とは対照的で、OpenAI は AI モデルが主役で SaaS は裏方というイメージです。
こうしたビジョンの違いが、投資家の間での評価や株価の動きに影響を与えているようです。
まとめ
Salesforce は AI 時代における自社の強みをアピールし、投資家の不安を和らげようと全力を尽くしている印象です。新しい指標の導入や顧客の声を交えた決算説明会など、これまでにない形での情報発信も興味深いですね。AI の進化が SaaS 業界にどんな変化をもたらすのか、今後も注目していきたいところです。
引き続きウォッチしていきたいですね!
