Ethos Technologies の IPO と保険業界の未来

みなさん、こんにちは。今回は、サンフランシスコを拠点とするライフ保険販売向けソフトウェア企業、Ethos Technologies のナスダック上場についてお話しします。

Ethos Technologies の IPO 概要

Ethos は 2026 年の最初の大きなテック系 IPO の一つとして注目されています。ティッカーシンボルは「LIFE」で、10.5 百万株を 1 株あたり 19 ドルで売り出し、約 2 億ドルを調達しました。Ethos は保険会社ではなく、オンラインで医療検査なしに 10 分で保険契約ができるプラットフォームを提供し、1 万人以上の独立代理店が同社のソフトを使って販売しています。保険の引受や管理は Legal & General America や John Hancock といった大手保険会社が担っています。

株価と成長の背景

初日の終値は IPO 価格の 19 ドルを下回る 16.85 ドルで、約 11% の下落となりましたが、創業者の Peter Colis 氏と Lingke Wang 氏は、10 年間でここまで成長させたことを誇りに思っているようです。実は、同じ時期に似たようなビジネスモデルでスタートした他のスタートアップは、買収されたり、規模が伸び悩んだり、倒産したりと厳しい状況にあります。

資金調達と収益性へのこだわり

Ethos はこれまでに 4 億ドル以上のベンチャー資金を調達してきましたが、2022 年の資金調達環境の変化を受けて、利益を出すことに強く注力しました。その結果、2023 年中頃には黒字化を達成し、2025 年 9 月までの 9 か月間で約 2.78 億ドルの売上と約 4660 万ドルの純利益を計上しています。売上成長率も年率 50% 超と高い水準を維持しています。

市場評価と今後の展望

上場初日の時点での時価総額は約 11 億ドルで、2021 年のプライベートラウンドでの評価額 27 億ドルからは大きく下がっています。創業者によると、上場の目的の一つは「信頼性と信用力の向上」であり、100 年以上の歴史を持つ大手保険会社と取引する上で、公開企業であることが強みになると考えています。

また、Sequoia、Accel、Google のベンチャー部門 GV、SoftBank など著名な投資家が大株主として名を連ねていますが、Sequoia と Accel は今回の IPO で株を売却していません。

Ethos のように、保険業界のデジタル化を推進するスタートアップが、資金調達環境の変化に対応しつつ黒字化を目指している点は興味深いですね。IPO 後の株価動向や業績の推移も含め、引き続きウォッチしていきたいですね!