ビットコイン 9 万ドルの壁 なぜ超えない?

みなさん、こんにちは。今回はビットコイン(BTC)の最近の動きについて、アメリカの株式市場や金価格の上昇といったポジティブな要素がある中で、なぜか 93,000 ドルの壁を超えられなかったという話題をお伝えします。

ビットコインの価格動向と市場の背景

アメリカの代表的な株価指数である S&P 500 が史上最高値のわずか 1% 下で推移している中、トレーダーたちはビットコインの持続的な上昇を促すきっかけを探しています。ただ、ビットコインのプット(売り)オプションの需要や、ビットコインETFへの資金流入が停滞していることが、価格の勢いを抑えているようです。

また、AI技術の進展による市場の安心感はあるものの、ビットコインが 90,000 ドルを維持できるかどうかが今後の強さの鍵となっているようです。これは、最近のアメリカの雇用市場の弱さを受けて、流動性支援が期待されているためです。

金利と雇用市場の影響

CMEグループの先物データによると、12月10日にアメリカの中央銀行が利下げを行う確率は先週の 71% から 87% に上昇しました。これは、アメリカ労働省が発表した継続的な失業保険申請者数の増加が背景にあります。こうした雇用市場の弱さが、より緩和的な金融政策への期待を高めているのです。

ビットコインのデリバティブ市場の動き

ビットコインの先物は現物価格に対して約 4% のプレミアムがついており、これは先週と変わりません。通常、ニュートラルな状態では 5%~10% の範囲が多いので、レバレッジをかけた買いポジションへの慎重さがうかがえます。これは、過去30日間でビットコインが約 18% 下落したことへの警戒感が残っているためかもしれません。

また、プットオプション(売り保険)の取引量がコールオプション(買い)を大きく上回っており、市場参加者の不安感がまだ強いことが示されています。通常、プットとコールの比率が 1.3倍以下なら市場は中立的とされますが、現在はそれを超えている状況です。

ETF資金流入と大口保有者の動き

ビットコインETFへの資金流入は停滞しており、11月28日までの週でわずか 7,000 万ドルの増加にとどまっています。さらに、ビットコインを主要な準備資産としている企業も、過去2週間で保有量を増やしていません。

特に注目されたのは、SpaceX が約 1,163 BTC(約1億ドル相当)を新しい2つのアドレスに移動させたことです。これは売却の可能性を示唆しているとも言われていますが、公式な発表はなく、単なる管理上の移動かもしれません。

トランプ元大統領の減税計画と市場への影響

アメリカの祝日中、トランプ元大統領が大幅な所得税減税の計画を再度表明しました。これは輸入関税による収入を財源とするもので、これにより投資家のリスク許容度が高まったようです。結果として、金は週内で 3.8% 上昇し、銀は史上最高値を更新しました。

AI技術の進展とテック株の動き

Google のカスタム TPU チップが Gemini AI を使ったベンチマークで優れた成績を収めたことが、AIセクターへの懸念を和らげました。この技術は従来のGPUよりもエネルギー効率が良く、これが投資家の信頼を後押ししています。結果として、Alphabet(Googleの親会社)は週内で 6.8% 上昇し、Nvidia の成長見通しに対する不安も軽減されました。

ビットコインの今後の展望

ビットコインの 10 万ドル到達への道は、従来のマクロ経済の動向から徐々に独立しつつあるようです。特にテック株との相関が薄れてきているのが特徴です。90,000 ドルを維持できれば、ETFへの資金流入の回復やデリバティブ市場のリスク回避の減少、そして中央銀行からの流動性供給の可能性が後押しとなり、強気派の自信が高まるかもしれません。

全体として、ビットコイン市場はまだ慎重なムードが続いているものの、いくつかのポジティブな材料も見られます。今後の動きに注目しつつ、引き続きウォッチしていきたいですね!