2024~25年 仮想通貨市場の注目は ステーブルコイン
みなさん、こんにちは。今回は、TRM Labs の最新レポートをもとに、2024年から2025年にかけての仮想通貨市場で特に注目されている「ステーブルコイン」の動向についてわかりやすく解説します。
ステーブルコインの取引量が急増、全体の30%に
TRM Labs の報告によると、ステーブルコインの取引量はこの1年で83%も増加し、合計で4兆ドルを超えました。これは仮想通貨全体の取引量の約30%を占める規模で、ビットコインやイーサリアムといった従来の主要通貨よりも大きなシェアを持つようになっています。
特に、テザー(USDT)やサークルのUSDCが市場の93%を占めており、ほとんどのステーブルコインは米ドルに連動していることも特徴です。つまり、米ドルを基軸にした安定した価値を持つデジタル通貨として、広く使われている状況が見て取れます。
ステーブルコインの普及はまだ始まったばかり
TRM Labs のアジア太平洋地域担当責任者、アンジェラ・アン氏は、ステーブルコインの普及はまだ初期段階にあり、今後も利用が増えると予想しています。特に、機関投資家などが価値の移転手段としてデジタル資産を活用し始めているため、関心はさらに高まるとのことです。
現在のステーブルコインの時価総額は約3,122億ドルですが、予測市場の参加者の半数以上は2026年2月までに3,600億ドルを超える可能性があると見ています。
ステーブルコインは違法取引でも存在感を増す
一方で、ステーブルコインは違法な取引にも使われる割合が増えており、2025年7月までの1年間で違法取引の60%がステーブルコインによるものでした。ただし、全体の99%は合法的な利用であると報告されています。
TRM Labs は、ステーブルコインが低コストで高速な取引が可能で、イーサリアムやTRONといったオープンなブロックチェーン上で広く利用できる点が、違法取引にも使われやすい理由としています。アン氏も「違法な利用者も、価値の安定した移転手段としてステーブルコインを選んでいる」と述べています。
特に投資詐欺が違法取引の増加を牽引しており、2025年前半には恐喝や脅迫に関連する取引が前年比380%増加したとのことです。
南アジアが仮想通貨採用の最前線に
地域別では、2025年初頭から7月までの間に南アジアが最も急速に仮想通貨の取引量を伸ばし、80%増の3,000億ドルに達しました。国別ではインドがトップで、アメリカをわずかに上回る採用率を示しています。パキスタンも3位に入り、バングラデシュは公式には仮想通貨禁止にもかかわらず14位にランクインしています。
TRM Labs は、インドの若い人口層や開発者インフラの充実、パキスタンの仮想資産規制当局設立計画などが背景にあると分析しています。
今回のレポートからは、ステーブルコインが仮想通貨市場の中でますます重要な役割を果たしていることがうかがえます。利便性や安定性から利用が広がる一方で、違法利用のリスクも存在しているため、今後の動向を注意深く見守る必要がありそうです。引き続きウォッチしていきたいですね!
