XRP 急騰の理由と今後の注目ポイント

みなさん、こんにちは。今回は XRP の価格が急上昇している話題についてお伝えします。

XRP が急騰、ETF の資金流入と業界の注目コメントが後押し

12 月 3 日の水曜日、XRP の価格が大きく上昇しました。背景には、ETF(上場投資信託)への資金流入と、業界の著名人からのコメントが重なったことがあります。特に、ブラックロックの CEO ラリー・フィンク氏と COO ロブ・ゴールドスタイン氏が「リアルワールド資産(RWA)のトークン化」が金融の変革をもたらすと語ったことが、機関投資家の信頼感を高めました。

XRP は決済の速さやコンプライアンス機能が備わっているため、トークン化された資産の流動性を支える役割を果たす可能性があると見られています。実際、XRP を対象とした ETF には約 8億4500 万ドルの資金が流入しており、今週中に 10 億ドルを超えるか注目されています。

この影響で、XRP のデリバティブ市場では資金調達率が 120% 近く急上昇し、レバレッジをかけたトレーダーが強気の姿勢を強めていることがわかります。

強気のトレーダー増加も、過熱感と弱さの兆候も見える

資金調達率の急上昇は市場の自信を示す一方で、過熱のサインでもあります。特に、資金調達率が高い状態が続き、オープンインタレスト(未決済建玉)が増えると、ロングポジションの過剰なレバレッジが懸念されます。もし勢いが変われば、ロングスクイーズ(強制決済による急落)が起こる可能性もあります。

実際、XRP は 2 ドルの価格帯でのサポートが弱まっており、この水準を割り込むと 1.20 ドル付近まで急落するリスクが指摘されています。今年を通じて 2 ドルは重要な支持線でしたが、何度も試されて弱体化しているのです。直近の値動きはボラティリティが低く、回復も浅いため、下落の前兆と見る向きもあります。

ただし、短期的には XRP は 2.18 ドル付近で取引されており、日中で約 6.65% 上昇、過去 1 週間でも約 1% のプラスとなっています。RSI(相対力指数)は 47.6 と中立的な水準です。

ブラックロックのコメントが XRP に追い風?

ブラックロックの CEO と COO が発表したコラムは、特定の資産を明言していませんが、XRP の特徴やインフラがトークン化の文脈に合致しているため、暗に XRP を支持していると受け取られています。彼らは「トークン化はインターネットの黎明期に似ており、今後数十年で急速に成長する可能性がある」と述べています。

とはいえ、XRP の今後の成長は市場の期待だけでなく、実際の機関投資家の買いなどファンダメンタルズの改善にかかっているようです。

今回の動きは非常に興味深く、XRP が金融インフラの次の波に乗る可能性を示唆していますが、過熱感や価格のサポートラインの弱さも見逃せません。引き続きウォッチしていきたいですね!