IREN が 36 億ドル調達!株価回復の理由とは?

みなさん、こんにちは。今回はビットコインマイナーの IREN が資金調達を発表し、その株価が回復したニュースをお伝えします。

IREN、36億ドルの資金調達を発表

IREN は、人工知能(AI)需要に対応するためにマイニング用のコンピューターを急速に展開する計画の一環として、株式売出しと転換社債の組み合わせで約 36 億ドルの資金調達を行うと発表しました。これにより、12 月 3 日の取引では株価が一時 7.6% 上昇し、最終的には約 6.9% のプラスで取引を終えています。

具体的には、20 億ドルの転換社債の発行と、16.3 億ドルの株式売出しを同時に実施する計画です。

マイナーの負債増加と投資家の反応

最近では、AI 需要に対応するために多くのビットコインマイナーが負債を増やして設備投資を進めています。2024 年第 4 四半期から 2025 年第 2 四半期にかけて、15 社の公開マイナーの負債と転換社債の合計は数十億ドルにのぼると見られています。

こうした資金調達は既存株主の持ち株価値が希薄化する懸念から、株価が一時下落することもあります。実際、IREN の株価も資金調達発表直後に 15% 以上下落しました。

しかし、IREN は調達した資金の一部を使って転換社債の買い戻しを行い、さらに希薄化リスクを抑えるために約 1.75 億ドルのキャップドコール取引も実施すると発表。これが株価回復の一因と考えられています。

投資家の間で意見が分かれる動きも

CNBC の市場解説者ジム・クレイマー氏は、負債を増やす企業の株は売るべきだとツイートし、IREN のような資金調達を行う企業に対して警戒感を示しました。一方で、彼の発言が逆効果になる「インバース・クレイマー効果」と呼ばれる現象もあり、彼が批判した銘柄が逆に上昇することもあるようです。

ちなみに、IREN の株価は今年 10 月の最高値 62 ドル超からは下がっている状況です。

今回の動きは、AI 需要の高まりに対応するためにマイニング業界が大規模な資金調達を進めていることを示しており、投資家の反応もさまざまです。今後の展開が注目されますね。引き続きウォッチしていきたいですね!