みなさん、こんにちは。今回はビットコイン(BTC)の価格動向について、注目のアナリストたちの見解をわかりやすく解説していきます。
ビットコインは 25 万ドルに到達する可能性?
著名な仮想通貨アナリストのアリ・マルティネス氏は、過去のビットコインの強気相場のパターンを参考にすると、今後数週間でビットコインが 25 万ドルに達する可能性があると示唆しています。
彼の分析は、2016~2017年や 2020~2021年のパラボリック(急上昇)な上昇局面と、現在の月次価格構造を比較したものです。これらの過去のサイクルでは、価格が一定期間の調整を経てから、MACDというモメンタム指標の強気クロスオーバーとともに急騰が始まる傾向がありました。
現在のビットコインも同様のパターンを示しており、MACDのヒストグラムがプラスに転じていることから、過去の爆発的な成長局面が再現される可能性があると見られています。過去のサイクルでは、2016年に約 4,000%、2020年に約 1,500%の上昇がありました。
もしこのパターンが繰り返されれば、12月までに 25 万ドルに到達することも夢ではないかもしれません。ただし、現在の価格は約 11 万ドルの調整局面にあり、これを達成するには機関投資家の継続的な資金流入や個人投資家の熱狂的な買いが必要になるでしょう。
ビットコインの価格はすでにピークを迎えたのか?
一方で、最近の価格停滞から「すでにピークを迎えたのでは?」という見方もありますが、トレーダーのテッド・ピローズ氏はこれに異を唱えています。
彼によると、過去のサイクルでは半減期後に新たな最高値をつけ、その後に急激な上昇と大幅な調整(60~70%の下落)が続くのが一般的でした。しかし、今回は2024年の半減期前にすでに最高値を更新しており、その後の上昇はこれまでよりも緩やかで安定しているとのことです。
また、ビットコインは約6ヶ月間にわたり 10 万ドル以上での価格調整を続けており、これは急激な天井形成とは異なる動きだと指摘しています。この長期的な調整は、より強固な価格基盤と機関投資家の蓄積が進んでいる可能性を示唆しているそうです。
ピローズ氏は、従来の「ピーク後の急落パターン」が今回のサイクルには当てはまらないかもしれないと考えており、市場環境が以前とは異なる可能性を示しています。
ビットコインの現在の価格分析
記事執筆時点でのビットコイン価格は約 11 万 1,000 ドルで、24時間で約 1%上昇したものの、週間ベースでは約 2%の下落となっています。
短期的には 50日移動平均線(約 11万4,000ドル)を下回っており、これは短期的な強気のサインと見られますが、200日移動平均線(約 10万5,000ドル)よりは上に位置しており、長期的にはやや弱気の傾向も示しています。
また、14日間の相対力指数(RSI)は約 46.37で、買われすぎでも売られすぎでもない中立的な水準にあり、近いうちに大きな動きがない限りは横ばいの調整が続く可能性が高そうです。
今回の分析からは、ビットコイン市場が過去のサイクルとは少し違った動きを見せていることがうかがえます。25万ドルという目標は夢のある数字ですが、実現には多くの条件が整う必要がありそうです。今後の動きに注目しつつ、引き続きウォッチしていきたいですね!
					