ヴィタリック・ブテリンが語る 権力のバランスとは?

みなさん、こんにちは。

ヴィタリック・ブテリンが「権力のバランス」について投稿

イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が、「権力のバランス」と題したブログ記事を公開しました。この記事では、現代社会における「大企業」「大政府」「大衆」といった大きな力が集中しすぎることへの懸念が示されています。特に、21世紀に入ってから技術の急速な進歩や自動化により、これらの力が以前よりも速いペースで支配力を強めていると指摘しています。

「必須の拡散(mandatory diffusion)」という対策案

ブテリン氏は、こうした権力の集中を防ぐために「必須の拡散」という考え方を提案しています。これは、本来閉じられたシステムに対しても、オープン性や相互運用性を強制的に導入することで、独占的な支配を防ごうというものです。つまり、自然に中央集権化しやすい仕組みに対して、あえて摩擦を加えることでバランスを取ろうというアイデアです。

また、現代の技術リーダーたちがかつてのリバタリアン的な立場から変わり、今では政府の権力を取り込もうとする動きが強まっていることも指摘しています。これにより、政府が市場の勝者や敗者を選ぶような役割を果たすことへの懸念も示されています。

「敵対的相互運用性(adversarial interoperability)」の重要性

ブテリン氏は、自然な摩擦だけでは権力の集中を防げないため、技術的・政策的に拡散を意図的に設計する必要があると述べています。その具体例として「敵対的相互運用性」という手法を挙げています。これは、プラットフォームの許可を得ずに外部ツールが既存のシステムに接続できる仕組みのことです。

例えば、広告をブロックしたり、AIを使ってコンテンツをフィルタリングしたりするツールがこれに当たります。また、中央集権的な金融インフラに依存しない価値の移転システムもこの考え方に沿ったものとされています。

この提案は、単に競争があれば独占は防げるという考え方に疑問を投げかけており、分散化を維持するためには技術標準や規制の介入が必要になるかもしれないと示唆しています。

今回のブテリン氏の見解は、テクノロジーの進化と社会のパワーバランスの変化を踏まえたもので、今後の Web3 や分散型システムのあり方を考える上で重要な示唆を含んでいるように感じます。引き続きウォッチしていきたいですね!