BNB チェーン新予測市場 Predict.fun の革新
みなさん、こんにちは。
BNB チェーン上に新しい予測市場プラットフォーム「Predict.fun」が登場
Binance の創業者、Changpeng Zhao(通称 CZ)氏が、BNB チェーン上で新しい予測市場プラットフォーム「Predict.fun」を立ち上げました。このプラットフォームは、従来の予測市場でよく問題となっていた「資金がロックされている間に利回りが得られない」という課題に対して、資金をロックしつつも自動的に利回りを生み出す仕組みを導入しています。
このサービスは、元 Binance の社員が開発し、YZiLabs のインキュベーションと投資プログラムの支援を受けているそうです。通常、予測市場ではユーザーの資金が賭けの期間中ずっと動かせず、利息などのリターンも得られませんが、Predict.fun は資金を預けたままでも利回りが自動的に発生する仕組みを採用している点が特徴です。
資金の非効率利用問題への新たなアプローチ
予測市場は長らく、資金が長期間ロックされることで効率的に使われないという問題を抱えてきました。これに対し、Polymarket や Kalshi といった大手プラットフォームは、ステーキング報酬やトレジャリーインセンティブ、ポイントシステムなどでユーザーの機会損失を補う試みをしています。
一方で Predict.fun は、ユーザーが預けた資金に対して自動的に利回りを生み出す仕組みを組み込み、賭けの期間中も資金が「働き続ける」ようにしているのが大きな違いです。
現時点では、Predict.fun の取引量は約 30 万ドルとまだ小規模ですが、登録ユーザーは 1 万 2 千人を超え、約 30 万回の賭けが行われているとのことです。これに対して、業界最大手の Polymarket は取引量が 30 億ドルを超え、Kalshi も約 5.8 億ドルの規模があります。新規参入者が直面する差はかなり大きいと言えそうです。
ただし、Predict.fun は BNB チェーンの大きなユーザーベースを活かせる点が強みで、BNB チェーンは市場シェアの約 25%を占め、アクティブアドレス数も昨年のほぼ倍に増加しています。
一方で、BNB チェーンはステーブルコインの発行があまり活発でないため、予測市場が流動性プールを活用する際の制約になる可能性も指摘されています。
今後の展望と課題
ローンチ直後の注目は集めたものの、Predict.fun は今後、取引量を維持しつつ、流動性面で優位に立つ既存の大手プラットフォームとどのように競争していくかが試される段階にあります。
CZ 氏自身は今回の発表について「直接関与はしていない」としつつも、資金を貸し出すことで利回りを生み出すというプラットフォームの独自の仕組みを評価するコメントを出しています。
このように、予測市場の資金効率化に向けた新しい試みとして注目される Predict.fun。今後の動向が気になるところですね。
引き続きウォッチしていきたいですね!
