カナダ裁判所が示す 仮想通貨詐欺の責任問題

みなさん、こんにちは。今日はカナダの裁判所で話題になった、仮想通貨取引所と顧客のトラブルについてお伝えします。

カナダの裁判所が仮想通貨取引所の責任を否定

ブリティッシュコロンビア州の裁判所は、カナダの仮想通貨取引所 NDAX が、顧客の約67万カナダドル(約48万米ドル)の詐欺被害に対して責任を負わないと判断しました。顧客の Yan Li Xu さんは、オンラインで知り合った人物に勧められ、1日最大1%のリターンを約束する投資スキームに資金を投入。自宅の抵当権を設定し、友人からも借金をしてNDAXの口座に資金を入金し、イーサリアムを購入しました。

取引所からの複数回の詐欺警告にもかかわらず

NDAX は Xu さんに対し、4回にわたって詐欺の可能性を警告。電話や書面でリスクを説明し、コンプライアンス担当者からも「詐欺に遭っている可能性が高い」と明確に伝えられていました。しかし Xu さんは警告を無視し、資金の引き出しを強く要求。最終的に取引所は指示に従い、イーサリアムを外部のウォレットに送金しましたが、そのウォレットは詐欺師のものでした。

裁判所の判断とカナダの規制強化の背景

裁判官 Lindsay LeBlanc 氏は、NDAX の警告は「これ以上ないほど明確」だったと述べ、取引所は義務を果たしていると判断しました。一方で、カナダでは仮想通貨プラットフォームの規制やコンプライアンス違反に対する監視が強まっており、先日には別のバンクーバー拠点の取引所に対して過去最大となる約1億7,690万カナダドルの罰金が科されています。これはマネーロンダリング防止法違反に関連し、児童搾取やランサムウェア、制裁回避に関わる疑わしい取引が多数報告されていたことが理由です。

今回のケースは、取引所が利用者に対して十分な警告を行った場合、詐欺被害の責任を負わない可能性があることを示しています。ただし、利用者側も警告を真剣に受け止める必要があるという点が強調されているようです。

個人的には、仮想通貨の世界では自己責任が大きい反面、取引所の役割や規制のあり方も今後ますます重要になってくると感じます。こうした判例や規制動向は、私たちが安全に仮想通貨を利用する上で参考になると思いますので、引き続きウォッチしていきたいですね!