Insight Partners 元副社長の差別訴訟問題
みなさん、こんにちは。今回はベンチャーキャピタル業界で起きている、ある女性元幹部の訴訟についてお話しします。
Insight Partners 元副社長が差別と不当解雇で提訴
Kate Lowry さんという元 Insight Partners の副社長が、同社を相手に障害者差別、性差別、不当解雇を理由に訴訟を起こしました。訴状は2024年12月30日にカリフォルニア州サンマテオ郡で提出されたものです。
Lowry さんは、ベンチャー業界の権力者たちが法律を破り、従業員を低賃金で酷使していると感じており、それを変えたいという思いから訴訟に踏み切ったと語っています。
過酷な労働環境と上司からのパワハラの主張
Lowry さんは2022年に Insight Partners に入社しましたが、面接時に聞いていた上司とは違う人物が担当になりました。その上司からは「休暇中や週末も常にオンラインでいること」「毎日朝6時から夜11時まで対応すること」を求められたそうです。
さらに、その上司は Lowry さんに対して「無能だ、黙ってメモを取れ」「犬のように従え」といった暴言を浴びせ、男性の同僚よりも厳しい扱いをしたと訴状に記されています。Lowry さんは重要な会議への参加を制限され、代わりにメモ取りや資料整理などの雑務を任されていたとのことです。
健康悪化と医師の診断による休職、復帰後も続く困難
このような環境で Lowry さんは体調を崩し、医師の勧めで2023年2月から7月まで医療休暇を取得しました。復帰後は別のチームに配属されましたが、人事部長から「新しいチームに受け入れられなければ解雇される」と告げられたそうです。
2023年9月には脳震盪を負い再度休職し、2024年末に復帰しましたが、待遇の悪さは続き、2024年の報酬は市場の約30%低かったと主張しています。
報酬カットの通告と解雇、過去の有名な訴訟との類似点
2025年4月には報酬カットを告げられ、翌月には代理人を通じて会社に抗議の書簡を送付。その1週間後に解雇されました。
この訴訟は、2012年にエレン・パオ氏が Kleiner Perkins を相手に起こした差別訴訟を思い起こさせます。パオ氏の訴訟は当時、ベンチャーキャピタル業界における女性の扱いに光を当てるものでした。結果は敗訴でしたが、その後も多くの女性が大手テック企業を相手に差別訴訟を起こすきっかけとなりました。
今回のケースも、業界の労働環境やパワーバランスの問題を改めて考えさせられる内容です。今後の展開や業界の反応に注目していきたいですね。引き続きウォッチしていきたいですね!
